実施設計というのは建物を造るために描かれる細かい図面。
内容を全て話すと大変なことになるのでこだわった点の抜粋です。
上の丸の中はスタッコ壁が一番上まで上がらずにコンクリート打放しの帯が
一段凹んでぐるりと回るように。
下の写真茶色い壁の上の方がこの帯。
これがあることで壁のスカイラインが締まる。
3段階のスキップフロアをつなぐ曲面階段。
階段横の鋭角の隙間を使って駐車場の排気ダクトを通す。
階段の内外の円弧壁の曲率の違いから先細りに降りていくことで
実際より見た目の奥行を出そうとしてる。
こういった図面や電気、水道、構造の図面などが沢山描かれて設計図一式が出来上がる。
現場では工事部がこの図面をもとにもっと細かい図面を出してくる。
例えば
これはコンクリートを流し込む型枠のベニヤの大きさとそれを支える
セパレーターという金具の割付図面。
コンクリート打放しと簡単に言いますがこういったしっかりした図面で
型枠大工に指示をださないと
打放しでなくやりっ放しになってしまう。
綺麗なコンクリート打放しはこうして造られる。