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2012-12-21

No.280 JIA 池田武邦 講演

私事ですが JIA(日本建築家協会)という団体に所属していまして

この中で研修委員会という部署におります。

所属建築家の皆さんの勉強プログラムを作成して実行するのですが

その一環で

建築家 池田武邦氏に名古屋まで来ていただいて講演会を開催しました。

池田氏は霞ヶ関ビルの設計者であり、数々の高層ビルの他、

長崎ハウステンボスが知られています。

しかし・・・

私の関心は 沖縄 熱帯ドリームセンター!!

このブログでも以前紹介しましたが

http://www.tokai-build.com/blog/archives/2757

この建築の設計者が池田氏!!

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植物と地形と一体化した建築。

海、空、地面、植物、動物、建築。

土木・建築の垣根を軽く飛び越えてすべて一体にデザインする。

その姿に感動して沖縄から帰って社員全員にその魅力をスライドで語った私でした・・・

池田氏は戦艦大和の乗組員として

その撃沈の最初から最後までを目撃され、体験された。

体にやけどを負ったが、海に流れ出した大和の重油がその傷を覆ったので命が助かったとのこと。

講演は現在の東京と浮世絵の江戸と同じ風景を比較するところから始まる。

いかに自然が消えていったかが一目瞭然。

そんな中、日本初の超高層建築 霞ヶ関ビルについての 一言。

「この超高層は東大に大型コンピューターが導入されたので出来たもの。

超高層なんてコンピューターが創ってるので、私はその足下を必死にデザインしたのです。」

霞ヶ関ビルの足下。

人々が集まる緑の空間がデザインされています。

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「超高層は文明、足下のスペースは文化。

文明と文化のバランスが大切なのです。」

そして、ハウステンボス。

ここも

「建物はまあ、こんなデザインで・・・大切なのは海と陸が接するところなのです!

コンクリートで覆われていたときはこの海に生物がいなかった。」

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「生物が生きる護岸を追求したら現在はこうなりました。」

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左奥の山を基準に撮った写真だそうです。

次の写真は池田氏が海に生物を呼び戻すため、

自分で土地を買って、施した護岸。

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ハウステンボスの照明は「月が見える明かり」を追求したそうですが

「そういった照明では日本人は集まらなかった。」

まあ、

ディズニーランドくらいにしないと日本人は集まらないのでしょうか・・・

こういったお話を拝聴して

沖縄 熱帯ドリームセンターの何に惹かれたのかが

自分自身ではっきりしました。

生き物と建築の関係に惹かれてたのです。

またその形態も建築として第一級のデザインがされている。

当時、新建築の表紙を飾ったのでした。

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