こんにちは。設計部 渡邊です。
建築研修長崎編Vol,3は、『長崎県美術館』を取り上げます!!
長崎県美術館の設計者は、隈研吾+日本設計のコラボ。
川を挟んだ2つの敷地をガラスのブリッジで結んだプラン。
周辺環境とマッチした外構も良い。
外観は、ガラスとルーバーで大部分が構成されています。
アイディアばかりが先行する建築も多く、実際見に行くとがっかりする場合がある中、
隈研吾の「繊細さ」と、日本設計(大手組織設計事務所)の「正確な技術力」
を組み合わせた見応えある建築でした。
どうしても、武骨になりがちなブリッジですが、綺麗で丁寧な設計がしてありました。
細かいディテール(細部の納まり)は、流石、日本設計が入っているだけある。
正面のエントランス廻りもガラスの箱に大屋根が。
綺麗なガラスの箱に見せるためには、裏では苦労の集積が…
中も外も一般のお客さんに丸見えの状態…。
いやぁ~…。「設計が大変だっただろうな」と、同じ職業とは言え頭がさがります。
サインも面白い。
細い鉄の四角柱が並び、見る角度によって現れる文字。
近くや正面から見ると見えづらい(笑)。公共建築では分かりづらいサインはどうなんだろう…。
個人的にはこのデザインテイストは好きなんですが。
つづいて館内サイン
宙に浮いた感じのデザイン!きれいですね。
そのデザインの裏には、やはり…
考え抜かれた細かい設計があるんです。
今回、個人的にも好きな芸術家の一人である片岡鶴太郎展もやっており、大満足の見学になりました。