こんにちは。最近車を購入し、納車が待ち遠しい設計部の増田です。
先日、大上社長、森部長、井上課長、と私で神奈川県へ建築研修に行ってきました。
毎度のことですが、ハードスケジュールで巨匠の建築や、最近竣工した建築などをひたすら採集に行きます。
この神奈川研修ブログの一回目では初めに訪れた前川國男建築について報告します。
神奈川県立青少年センター
1962年開館。2003年末に老朽化した施設の更新と耐震補強のために一時閉館し全面改装を実施、2005年に再オープンしているとのこと。
道路側から見た雰囲気がこちら
彫が深く、とても彫刻的な造形の外観。
細部もすごい・・・
裏側からの表情はこちら
この彫の深い連窓のデザインが良い。左右対称でもなく、窓の方立の位置を絶妙にずらされている。これがモデュロールか・・・
そして振り返ればそこにも前川建築。
神奈川県立図書館・音楽堂。1954年に開館しています。
この建物は音楽堂で、写真の左側に図書館があります。
音楽堂のエントランスホール
客席の形状が天井に現れ、ダイナミックな構造を見せています。
また、この階段がなかなか・・・
L型階段なのですが、90度ではなく、微妙に開いて曲がっていたり、1段目の踏板を開いたり、
反対側にあるもう一つの階段とデザインは同じなのに、角度や向きを変えてみたりなど、遊んでいます。
こちらが音楽ホール内部。
壁の仕上げに圧巻!
ベニヤの目透し仕上げ、真鍮釘と共に。
これだけ細部にこだわれば仕上げの質なんて関係ないと教えてもらいました。
アールに曲げたりもしています。
最後に音楽堂と図書館の模型
こんな感じの全体です。右側が音楽堂で、左側が図書館。
神奈川研修の1発目よりとても濃い建築を堪能しました。