こんばんは、営業部の松岡です。好日居のブログコーナーですが、その前に少々余談を。
インターネット検索エンジンで「建設業界、問題点」等のキーワードで検索してみて下さい。色々と出てきますが、共通して揚げられるのは建築業界での「人材不足」です。
まずリーマンショック以降、建設業界は大変な不況となり、公共、民間共に仕事は激減。廃業を余儀なくされた会社がたくさんありました。
第二に今まで社会を支えて頂いた団塊世代の方々の定年。これは人の頭数というより、技術の継承という面で損失が大きい問題です。
若者の建築離れもあります。現に私が通っていた専門学校の建築学科は、今は生徒が集まらないらしく廃科となりました。
こうした状況は、建築費の一部である人件費を押し上げると共に、工期、品質、育成経費など様々な問題に波及します。過剰な価格競争を背景に数年前に発覚した、耐震偽装問題も巡り巡って繋がっていると私は思っています。
家を建てる手段はたくさんあります。戦後から住宅供給を進めたハウスメーカー。しかし全国に同品質という根本的な考え方から、その枠を超えた個性的な住宅を望む時は、設計を設計士に依頼し、入札競争で施工業者を決定する、設計・施工の分離発注方式があります。今、この方式がさまざまな課題を抱えています。
現に、「設計事務所で図面依頼したが、金額が合わない」「施工業者がいない」「着工の目途が立たない」という相談を最近よく聞きます。2020年の東京五輪の会場整備においては、時間と予算の問題から「設計施工の一括発注(デザインビルド)」する方針だそうです。
一括発注なら、設計は自社施工の得意分野を設計に活かすことができたり、早い段階で予算を押さえる動きができる。施工サイドは準備に時間が掛かる工程を早期に察知できるなどの利点があるからです。
やっと話は好日居、ある日の打合わせ風景。
設計・増田「外構門扉はスチールバーにグラファイト塗装でいきたい」
工事・柘植「グラファイトとはいえ、その内サビがくる、既製品のエクステリア商品がいい」
増田「それじゃ普通じゃないですか」
柘植「それでも雨風が直接当たる外部にはおすすめできん・・・。せめてバルコニー手摺で採用にしたらどうか?予算の問題もある」
増田「・・・。(考え中)」
こんな攻防を夜な夜な行っております。
昨今の問題を考えると、営業としてはとても心強いやりとりであり、完成した家はこうした打合せの集大成です。3/28からオープンハウスを行います。総合建設で培ったこのデザインビルドに興味のある方も是非ご覧ください。
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