こんにちは設計部の寺前です。
庇の出が特徴的でガラスの箱が3棟平行に並んだ外観の美術館
兵庫県立美術館は安藤忠雄氏設計で
前回建築ツアーで訪れた府立近つ飛鳥博物館などを設計
屋上が階段状になっており、そのまま地上へと降りることができます。
今回は安藤忠雄氏が設計した階段をポイントにお話ししたいと思います。
兵庫県立美術館の階段
吹き抜けを伴う階段で、テラスからエントラスホールへとアプローチでき
左右のBOX型の建物を円形の階段で繋げています。
坂の上の雲ミュージアム
宙に浮かぶコンクリート。
中間部分の支柱を省いた空中階段で、どこから見てもすごい
秋田県立美術館
エントランスを入って正面に位置する場所にある
オブジェの様な大階段
大山崎山荘美術館
本館と新館をつなぐ連絡通路で
コンクリート打放しの無機質な館内と、外の自然の対比が面白いです。
亜州大学現代美術館
コンクリート壁に囲まれた階段に
三角に切り取られたトップライトからの降りそそぐ光が
閉鎖的な空間を明るく照らしています。
地中美術館
目の高さに沿ってスリットが連続的に切られており、その薄暗い空間からその隙間を通して外を見ることができる。
階段(通路)にも様々な役割がある。
施設間を移動する階段(通路)と考えず
その階段(通路)に外部空間を取入れる方法や
階段を一つの作品のように魅せる方法
安藤忠雄氏の設計には、空間構成やアプローチ・階段など
面白い造りとなっています。
機会があれば皆さんも、ぜひ見て下さい。
面白い発見があるかもしれません。