バン・コー・コエ・コン!(ごきげんいかがですか)
設計部の井上です。
ベトナムシリーズ第3弾ホイアン編。
ハノイから飛行機で約1時間。まずはダナン空港に到着。
そこから更に1時間タクシーで移動してホテルへ。
ホイアン・ヒストリックホテル。
開放感溢れるロビーに思わずテンションが上がります。
リゾート感満載で欧米からの長期バカンスと思われる人々が多数宿泊しており、中庭にはプールも完備。
「いや~プール入りたいっすね~」と言う橋本。
「今回は研修で来ているんだ!バカンスじゃないんだぞ!」と叱責しつつ荷物を部屋に置き早速市内散策へ。
世界遺産にも登録されているホイアンはベトナムのほぼ中央に位置しトゥボン川が南シナ海に流れ出る三角州に形成された湾岸都市。
チャンパ王国時代の4~13世紀には中国やインド、アラブを結ぶ中継貿易都市として栄えた後、アジア、ヨーロッパの交易の中心地となり日本人も最盛期には1000人以上住んでいたと言われている。
その後江戸幕府の鎖国政策により日本人町は衰退していったが、逆に華僑の人々が多く移り住んだため古い町並みや建築物は中国南部の色合いが濃い。
まずはホテルから地元の市場へ。
食堂を抜けると雑貨屋さんが立ち並ぶ。
市場の外には果物屋と生花店。
市場を一回りし市内のメイン通り(チャンフー通り)へと向かう。
店舗のファサードは基本的にはほとんど木製折戸。ガラリに差し込む飾り棚のアイデア。
古材で仕上げたレジカウンターとシンク。現場加工でも十分制作可能な雰囲気。
日本瓦とも違った細かい形状が気になっていた所、
屋根の見本?模型?をある店で発見。
平瓦を何枚も重ねモルタルで固定。
お昼過ぎから2時間近く歩き回り、ちょっと休憩。
2年前に社長と森部長が訪れた雰囲気の良いカフェを探し路地へと入る・・・
幅員2mほどの道をくねくね歩くと・・・
「着いた!」
細い路地を抜けると一際緑豊かな空間が見えてきました。
Secret Garden(シークレットガーデン)
グリーンのアーチをくぐると、
中庭へ。
中庭を囲むように客席が配置されていました。
とりあえず疲労回復のため着席し飲物を注文。
メニューもおしゃれな感じ。店名をモチーフにした鍵穴のサイン。
・・・一息つき横を見ると森部長がカバンをゴソゴソと・・・
おもむろにスケッチブックを取り出し、部長必殺の高速スケッチを開始!
出遅れてはいけないと私も参戦。
気持ちの良いテラス席から見える中庭を書こうと、スケッチを始めると、
・・・書いているうちに店員さん達がどんどん集まってきました。
どうやら森部長の持っている携帯用水彩セットが珍しい様子・・・
後ろでベトナム語が飛び交い、何を言っているかは分かりませんでしたが店内で絵を描く人が珍しいのか、部長のスケッチ力を称えているのか、そうこうしているうちに高速スケッチを終えた部長は店内散策へと向かい、
机には部長のスケッチブックが置いたまま・・・
・・・部長のスケッチブックに店員さんが何か描いている!!
・・・人が増えてきた!!!
「ワタシノホウガウマイワヨ!」・・・と言っているかどうかは不明ですが、
とても楽しそうな店員さん達。
最後は丁寧に着色して完成!
・・・おそらく家と木と太陽と雲?(山?)
左下の動物は・・・犬?・・・・馬?・・・・
ベトナムの巨匠達の力作が完成したところで記念撮影!
他にお客さんがいなかった事もあり、観光客相手に気さくに、おおらかな雰囲気で
接客してくれた店員さん達。
言葉の壁はあっても絵には国境はないのかなっと、温かな気持ちになりました。
因みに私が描いたスケッチがこちら。
こんな素敵なガーデンがあるカフェ。いつか設計してみたいと思いました。
・・・続く。
次回はホイアン街中散策の後半戦をお届けします。