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2011-08-07

敷地を知ろう(その2)

しばらくお休みしておりましたが、敷地を知ろう第二弾。今回は「性質」についてお話したいと思います。

消費税増税が熱を帯びている昨今、住宅購入を検討されている皆様には焦りすら感じているのではないでしょうか?その中には土地から探している方も少なくないはず。そんな皆様に不動産知識が無くても簡単に土地の持つ性質を調べられるインターネットテクニックを教えたいと思います。

注)尚、以下の内容は各市町村により見解が異なる場合や、規制に関する内容が多岐に渡りすぎ一概ではありませんので、名古屋市を基準に述べさせて頂きます。

「土地の性質を調べるといっても何をどう調べればいいのか分からない・・・」って思う人も中にはいます。なので下記の通り調べると大体の目星はつくと思いますよ。

1.見つけたその土地をあなたがどう思っているか?(地形、形状、方位、立地等)

2.用途地域規制(住居系?商業系?工業系?その名の通り地域の環境を表します)

3.建ぺい率・容積率(敷地面積に対して何割の建物が建つか?)

例として・・・100㎡の敷地に対し、建ペい率60%容積率200%の場合、

建築面積:100㎡×60%=60㎡延床面積:100㎡×200%=200㎡程度の建物が建てられる。※坪換算の場合は、□□㎡に0.3025を掛ける

4.その他の規制(防火指定、高度地区、地区計画等)

5.前面道路幅員と接道距離(一般に前面道路は4m以上の幅員、2m以上の接道が必要となります)

※4m未満の道路は敷地内にみなし境界線の規制を受ける場合があり、その区間は建築物や工作物を建てる事が出来ません。

6.宅地造成規制等

7.レアケースとして(開発行為規制(名古屋市の場合500㎡以上の敷地が目安)、がけ条例、砂防指定等)

以上の情報があれば、検討中の土地に関して大凡の情報は掴めたと言っても過言ではないでしょう。我々もプラン作成段階の法規チェックでは最低この程度の情報は調べます。特に名古屋市では、これらの情報の大半をインターネットを使い簡単に調べる事が出来るのです。(最近では各市町村も同様のサービスを行っている場合もあります)

ここからは名古屋市でお調べする際のリンクを貼っておきます。(リンク切れの際はご容赦下さい)

1.見つけたその土地をあなたがどう思っているか?まずはお探しの土地の住所をご確認ください。

2.用途地域規制 3.建ぺい率・容積率 4.その他の規制 http://www.tokei-gis.city.nagoya.jp/

5.前面道路 http://www.douroninteizu.city.nagoya.jp/

6.宅地造成規制等 http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/page/0000008892.html

7.レアケースとして※条件等が有るので電話確認が最も確実です。

 開発行為規制:名古屋市住宅都市局建築指導部開発指導課開発審査係 ℡052-972-2770

がけ条例:名古屋市住宅都市局建築審査課審査第一係 ℡052-972-2929

 砂防指定:愛知県尾張建設事務所維持管理課管理第二グループ ℡052-961-4421 

以上、つらつらと絵面の無い文章を書いてしまいましたが、何よりも一番は1の内容+その土地にどんなこだわりのある建物を建てたいかを徹底的に考え、あとの2~7は設計士に振ってしまえばいいのです。我々はその情報を基に、お施主様のこだわりが活かせる土地かどうかを総合的に調査し、判断できる資料を作成させて頂きます。ただひとつ言える事は、政令指定都市の建築に関する情報量はとてつもない事。ちょっとホームページを調べれば大概の情報は手に入るはず。参考に名古屋市から出ている一般的な法規の基礎知識というpdf資料があります。これは大変分かりやすく、プロでも結構持っている方はいます。ぶっとい法令集に書いてある内容よりもこちらの方が断然分かりやすいので、是非これから家造りのお勉強をしたいと思っている方は、一度ご覧になると良いと思います。http://www.city.nagoya.jp/jigyou/category/39-6-3-4-3-0-0-0-0-0.html

追記:最近ではグーグルのストリートビューなるものもあり、現地に向かわずとも土地の情報が得られるのでこちらもおススメです。http://maps.google.co.jp/help/maps/streetview/

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