9/11 アメリカの同時多発テロ。世界を震撼させたテロ事件から15年が経過しました。
日本人を含む3,025人の尊い命が失われました。
当時テレビで映像を見ていて、何が起こっているのか、よくわからずに呆然とニュースを見ていたのを思い出しました。あれから15年、今も世界各地でテロ事件が後を絶ちません。平和な世の中が訪れること、日本に生まれて恵まれていることを改めて感じながら一日一日を大切に生きていかなければいけないと思いました。
話は変わって同じ9/11。
弊社の高山町屋 惣四郎から程近く、日下部民藝館・吉島家住宅にて「新 高山サマーセミナー」が開催され、会場を訪れました。
私たちが行った日は9/5・10・11と3日間ある最終日で、午前の部 伊東豊雄(建築家)×中谷正人(元「新建築」編集長・元千葉大学客員教授)。午後の部 篠田正浩(映画監督)×若山滋(建築家・名古屋工業大学名誉教授)の二部制でした。
定員60名の中、会場となった吉島家はいっぱい。
高山は早くも秋の気配。古民家の造りもあり、このような人だかりでも会場はとても涼しい。
伊東氏と中谷氏は「民家と現代建築」-建築の規範を探る-が講演のテーマ。
伊東氏の幼少期。長野県下諏訪地方の桜の花見。桜の木々の真ん中を幕で円形に囲むことで、特別な空間が生まれる。
同じように特別な空間といえば、諏訪大社の御柱祭。樹齢150年を優に超えるモミの大木を7年毎の寅と申の年に諏訪大社の社殿の四隅に建てる。伊東氏のルーツはここに。建築で考えることは、柱を建てた中の空間に人が集まる。人の流れ、空気の流れを考えて設計しているということ。
ともすれば、難しく考えてしまいがちですが、伊藤氏曰く「川の流れに木の枝を入れてみる。水の流れが微妙に変わる。そのような空間を創りたい。」との事。深い・・。
伊東豊雄氏です。(暗いですが・・・)
そのコンセプトを基に出来た「せんだいメディアテーク」。
さらに柱の縦方向だけでなく、横方向にも繋げた「台中メトロポリタンオペラハウス」。
そう!私たちが去年1月に建築研修で見てきたあの建物。
(このブログでもご報告させていただきましたね。)
建築中にもかかわらず、中に入れて頂き見学しました。
他にも、残念ながら実現しなかった新国立競技場B案のコンセプトや想いをスライドで説明。
同じように72本の柱が方位別の歳時記カレンダーなっていて、その中に競技場とスタンドがあるというものです。
ユーモアを交えて、台中オペラハウス、岐阜の「みんなの森 メディアコスモス」の利用者の表情やコメントを真摯に受け止め、感想を述べられているのがとても印象的でした。改めて建築は人が入って、利用して完成なのだなと感じました。
伊東氏の感性に琴線が触れたのか、高山で前々から気になっていた版画を購入してしまいました。
高山は版画が有名で全国から作家さんの作品が集うそうです。
千葉県の作家 並木 一氏の作品だそうです。自己満足に浸る営業 村松でした。