最近、鉄骨の商談案件が増えてきたので、
今回のテーマはズバリ・・・・『鉄』
あまり詳しくはないので、どこまで話が膨らむか微妙ですが、
行けるとこまで、いきます。
建築鋼材(H型鋼・C型鋼等)、赤色、錆び、ステンレス、FR鋼(耐火被覆しなくても火に耐えられる鋼材です)、鉄道、鉄分等々思い浮かびますが、早速『鉄』のご紹介。
元素記号Fe 原子番号26の元素です。日本へは鉄器として紀元前3世紀頃、青銅とほぼ同時期に伝来されました。
〓ウィキペディア引用〓
(金属の中では)安価で比較的加工しやすく、入手しやすい金属であるため、人類にとって最も利用価値のある金属元素である。特に産業革命以後は産業の中核をなす材料であり、「産業の米」などとも呼ばれ、「鉄は国家なり」と呼ばれる程、鉄鋼の生産量は国力の指標ともなった。
その鉄が一番安定する状態、それが【錆び】の状態。
酸素と結合することを酸化と言います。
鉄にとって、酸化すること=【錆び】
ちなみに人にとって、酸化すること=【老い】
究極の老化防止は食べないことだとか・・・。
そんな【錆び】の外壁を持つ建物が新潟県十日町市にあります。
手塚建築研究所 手塚貴晴+手塚由比十日町市立里山科学館
越後松之山「森の学校」キョロロ
コールテン鋼(商品名。一般名称は耐候性鋼板、耐候性鋼材)と呼ばれる材を外壁に使用しており、表面の錆が保護膜となり、内部まで腐食しない素材。
適切な管理をすれば無塗装で使用できるそうです。(適切というのが難しいのですが・・)
メンテナンスフリーの構造材・仕上げ材として建築・橋・鉄道車両などに利用されている、そんな外壁。賛否両論というか、否の意見が多かった建物ではなかったかと察しますが、すみません。
あくまでも個人的見解です。
炭素量が2%以上のもの・・・鋳鉄
炭素量が1%強程度までのもの・・・鋼
炭素量が限りなく0に近い物・・・純鉄
ちなみにステンレスはステンレス・スチールといって立派な鉄代表です。
含有するクロムが空気中の酸素と結合して表面に不動態皮膜を形成しているもので、耐食性が高い。予め、サビを表面に作っておいて、錆にくくしたスチールです。(錆びないわけではありません)
ステンレスの中にも分類があり、SUS201~SUS630まで16種以上にも及びます。
磁石にくっつくステンレス。そうでないステンレスと様々です。
ちなみに、建築で良く使われるのはSUS304という種類です。
最後にスチールの一層上階の住人(?)アルミニウム。
アルミニウムは鋼(スチール)ではないのですが、建築業界一般に、建具において鋼製建具と、言いまとめられています。金属製建具が正しい表現かと・・・。
以前はこのアルミニウムは建築構造材として認められておりませんでしたが、平成14年に晴れて、建築構造資材として認められて、驚いたのを覚えています。
設計部の皆さん、今度はアルミニウム造の提案お願いします。
工事部安江が書きました。