教科書や建築雑誌で見た覚えのある建築が
続々と現れる。
ミシガン湖に入る川辺にも連立する高層ビル群。
目が回りそうになり、休憩。
こんな広場に面したビルの1階の本屋併設カフェで休憩。
このビル、ショップを抜けると
こんな場所があり、右の木製間仕切りがカッコイイ。
こういったデザインは日本でもよく見るが、
なにかが違う。チャチではない
本物を感じさせる要素ってなんだろうと
考えてしまう。
カフェからほど近いこのビル。
モナドノックビル
1891-93年
レンガの組積構造による高層ビル。
シカゴ派を代表するバーナム&ルートによる設計。
レンガの荷重に耐えるため下層部分の壁が約1.8mと異常に厚い。
シカゴスタイルの特徴でもある3分割の出窓を用い
窓面積を拡大して採光を補っている。
このデザインが波打つようなリズムを生み全体のユニークな個性をつくりあげている。
そして このビルの近くには
満を辞して登場。
ミース・ファンデル・ローエ作品
連邦政府センター
1964-75年
古典的なビル街の中で全く対照的な姿を見せる。
鉄とガラスの現代建築の規範となるこのビルは建築史上あまりにも有名。
飽きることのない快い緊張感に満ちている。
タワーを支える軽やかな足下、巨大なグラスボックスを思わせる平屋のポストオフィス、
オープンで清々しい広場。そしてアレクサンダー・カルダーによる赤い鉄の彫刻「フラミンゴ」。
25年前、バルセロナでミースのバルセロナパビリオンを訪ねて
衝撃を受けたことを思い出す。
1昨年のヨーロッパではコルビジェ建築を見て歩き、
今回はミースとライト建築に直に触れる予定。
世界の3大巨匠と呼ばれる建築家の作品にこの2年半で触れることができる。
翌日、長男と再度ここを訪れ,
また 立ちすくんでいると
長男曰く
「こんなんふつーのビルじゃん。何が面白いの?」
育て方を間違えたことにシカゴで気づくとは・・・