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2017-02-16

旅日記アメリカ編〜怒涛の建築ラッシュ シカゴ編〜32

ミシガン湖と摩天楼に浸る間もなく
「とうちゃん いくぞー」と言う声に引きずられ
森家集合。
しかしホテルに荷物を取りに行く私と
ウィリスタワーの展望階103階に登りたい
長男、妻とに分かれることになり
再度解散。
ウィリスタワーガラススカイデッキという絶叫系の展望台があるのですが・・・
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こんなとこらしい。

私はホテルに向かう
振りをして
シカゴ最後のメインイベント
(メインイベントは一回だろうが という声は聞こえない振り)
最後を飾るにふさわしい
ミース・ファンデルローエ  レイクショア ドライブへ向かう。
1951年 竣工。66年前。
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どうです?
普通のビルでしょう?
もう一度
「Less is more.」(より少ないことは、より豊かなこと)
「God is in the detail」(神は細部に宿る)
とブツブツつぶやきながら見ていきます。
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ミシガン湖側の木立の向こう
エントランスホールには
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当然、ミースデザインのバルセロナチェアー。
1929年、スペイン・バルセロナ博覧会のドイツ館の設計依頼を受けたミース・ファン・デル・ローエは、スペイン国王アルフォンソ13世夫妻ご臨席のために、バルセロナチェアをデザインしました。
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2つの棟をつなぐ庇。
「Less is more.」(くどい)
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近現代の高層ビルは全てここから始まった。
ミース曰く
スカイ・スクレイパ―は、その建設中に大胆な構造身体を露呈している。
その時にこそ巨大なスチールウェブは圧倒的に見える。
けれども外壁がとりつけられると、
すべての芸術的設計の基盤である構造系は、
意味もなく平凡なさまざまな形式の混沌のなかに隠される。
完成したとき、それらの建造物は、
単に大きいということだけによって印象的である。
けれどもそれらは、単なるわれわれの技術的能力の
実証以上のものになることができるはずである。
新しい課題を古い形式で解決する代わりに、
われわれは、新しい課題の性質そのものから
新しい形式を発展させるべきである。
新しい構造の原理は、われわれが外壁にガラスを使ったとき、
もっとも明らかとなる。
そして骨組み構造では壁体が荷重を支持していないからこそ、
これができるのである。
ベルリンのフリードリヒ街駅前の
スカイ・スクレーパー計画において、
私は、三角形の平面の敷地に最適と思われるプリズム形式を用いた。
そして広すぎるガラス面の単調さを避けるために、
ガラス壁面に少し角度を持たせた。
私はガラス模型を研究して、
この場合重要なのは光の反射の仕方であって、
明るさや陰影ではないことを見出した。
(Fruhlicht, 1, 1921)

外壁を装飾で覆う表現より
光の反射を纏う表現なのです。
ちなみに
ミースはこんなドローイングを残している
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このドローイングに対するオマージュが近くに建てられた
レイク・ポイント・タワー
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さて
ホテルに荷物を取りに行って
シカゴユニオン駅に向かう。
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駅の前から長男達がいるはずのウィリスタワーを見て
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駅に入る
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これもネット予約のアムトラック(JRみたいなもの)
のチケットを手に入れ、森家集合。
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長男達は展望階が3時間待ちだったので諦めて
町歩きをしていたらしい。
列車でシカゴを去る。
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向かう先はホランド。
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列車は2階席でシートも広く、前後の間隔も十分あり
フルリクライニングで快適な旅。
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シカゴを後にする。
次回からは新シリーズ ホランド編です。

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