シカゴ空港。
エアアメリカカウンター
のビルさん曰く。(名札に書いてあった。)
「ターミナル3へ行って手続きしてください。」
私曰く「了解。僕の荷物は確実に羽田に行きますよね?
フライト変更したんで確認してね。」
ビルさん曰く「任せなさい。このビルが責任を持って
確認します!」
いい奴だ、ビル。
安心してモノレールに乗って
(そう、シカゴ空港はやたらでかく、
ターミナル1〜5の区間はモノレール移動です。)
雨の中、ターミナル3へ
インフォメーションセンターのおばさんに
チケット見せて
「どのカウンターですか?」
おばさん「・・・・」
私「えっと、日本の羽田に飛ぶんだけど。」
おばさん「これはターミナル2だよ。」
まあ、こんなこともあるかと
モノレールに再乗車。
この後、ターミナル2、1、5をたらい回し。
いい加減頭にきてターミナル5の
インフォメーションに一人だけでいる
いかにもできなさそうな
黒人の痩せたおじさんに
怒りをぶつけると
やおらタブレット端末を取り出し
すごいスピードで検索を始めた。
「OK,ターミナル3で合っている。
ここからインフォメーションに連絡を入れておくから
インフォメーションの人間に案内させます。
本当に申し訳なかった。」
このおじさん、出来る・・・
無事、ANAカウンターで手続き。
中東系の
やたら巻き舌の英語を話すこの人も
ビルさん。
荷物が確実に積まれてることを確認してもらい、
チェックイン。
長ーーーーーーい通路を移動して
搭乗口へ。
待っていると正面にとてもふくよかな青年が
床に座ってドーナッツを食べ出す。
「この人が隣に座ると災難だよなー。」
と思いつつ搭乗。
まさかの
隣に
彼・・・。
若干 窮屈な思いをしつつ
十数時間のフライトを経て無事羽田着。
荷物が出てこない・・・
結局荷物紛失の手続きで最終の新幹線が品川を出る
2分前にホームに入り深夜に帰宅。
荷物が帰国したのは
妻が帰国する1週間後。
ビルの嘘つき・・・
END