こんにちは。パスタ一人前を茹でるのに15gの塩。増田です。
それでは本題。現在着工中の植田の家について書きます。
今回は植田の家を彩る左官のアートを紹介します。
初期の断面検討時から計画されていた3M×3Mの左官アート。
この壁は吹抜け上部の高窓から光が入り、左官壁特有の陰影を生み出します。
左官壁のフレームと下地設置時の写真です。
最初から計画されていましたが、実際の大きさを目の当たりにすると相当大きい。
お施主様も「こんなに大きいの?」と驚かれていました。
そして左官職人 世界の殿垣氏が現場の下見にやってきました。
お施主様と殿垣氏のイメージを共有し、お施主様から要望がありました。
お施主様「誰が書いたかわかるように左官壁に名前を入れて欲しいんだよね。」
殿垣氏「俺はそういうことはしねぇんすよね。お施主さんが知っていてくれればそれでいいと思うんすよね。」
お施主様「そうかー。でも入れてほしいな。」
増田「殿垣さん名前入れたがらないんですよね。でも必ずお施主様の要望には応える人ですよ。」
そして翌週の左官の施行日に現場に行ってみると・・・
大きな壁に描いております。躍動感あふれる左官アート。
・・・ん?
何か赤いものが見えるぞ・・・
さすが世界の殿垣氏。完全オリジナルで銘をつけてくれました。
そして、躍動感あふれる左官アート完成しました。
一本一本刻まれたラインの「動」と、土の質感が感じられる「静」。
この土を押さえた質感、凄い良い!
そして実はもう一つリビングの背面壁にも左官アートがあります。
翌日に施工。こちらは全体の土を削り落として仕上げる左官アート。
朝から夕方までかけて一気に作り上げていきます。
完成。こちらも吹き抜け部と同じ土を使っています。
この壁を終えた殿垣さんを見ると、10歳位老けたように見えます。
ヘトヘトに疲れ果てていました。相当神経を削りながら土を削るようです。
こうして2つの左官アートが互いに響き合うように設置された植田の家。
手仕事に依る土のアート。温かさを感じますね。