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2017-07-11

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植田の家 vol,6

こんにちは。パスタ一人前を茹でるのに15gの塩。増田です。

それでは本題。現在着工中の植田の家について書きます。

今回は植田の家を彩る左官のアートを紹介します。

断面図

 

初期の断面検討時から計画されていた3M×3Mの左官アート。

この壁は吹抜け上部の高窓から光が入り、左官壁特有の陰影を生み出します。

CIMG8533

 

左官壁のフレームと下地設置時の写真です。

最初から計画されていましたが、実際の大きさを目の当たりにすると相当大きい。

お施主様も「こんなに大きいの?」と驚かれていました。

CIMG8536

そして左官職人 世界の殿垣氏が現場の下見にやってきました。

お施主様と殿垣氏のイメージを共有し、お施主様から要望がありました。

お施主様「誰が書いたかわかるように左官壁に名前を入れて欲しいんだよね。」

殿垣氏「俺はそういうことはしねぇんすよね。お施主さんが知っていてくれればそれでいいと思うんすよね。」

お施主様「そうかー。でも入れてほしいな。」

増田「殿垣さん名前入れたがらないんですよね。でも必ずお施主様の要望には応える人ですよ。」

そして翌週の左官の施行日に現場に行ってみると・・・

CIMG8577

大きな壁に描いております。躍動感あふれる左官アート。

・・・ん?

何か赤いものが見えるぞ・・・CIMG8592

さすが世界の殿垣氏。完全オリジナルで銘をつけてくれました。

そして、躍動感あふれる左官アート完成しました。

CIMG8588

一本一本刻まれたラインの「動」と、土の質感が感じられる「静」。

CIMG8591

この土を押さえた質感、凄い良い!

そして実はもう一つリビングの背面壁にも左官アートがあります。

CIMG8633

翌日に施工。こちらは全体の土を削り落として仕上げる左官アート。

朝から夕方までかけて一気に作り上げていきます。

CIMG8650

完成。こちらも吹き抜け部と同じ土を使っています。

この壁を終えた殿垣さんを見ると、10歳位老けたように見えます。

ヘトヘトに疲れ果てていました。相当神経を削りながら土を削るようです。

こうして2つの左官アートが互いに響き合うように設置された植田の家。

手仕事に依る土のアート。温かさを感じますね。

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