数年前になりますが、会社の建築見学で、長崎に行って来ました。
当然です。これで長崎まで行ってきた訳ではありませんよ。
長崎っぽい風景の一枚です。代表が皆に熱気を感じて欲しいという
目的で、端島(通称:軍艦島)の見学です。
最近第二の軍艦島として池島という島がレジャーとして人気だそうですが・・・。
明治時代から昭和時代にかけて海底炭坑に依り栄えた、小さな島です。容姿は軍艦そのもの。
0.063㎢(平方キロメートル)の島に最盛期と言われる1960年頃、端島には5,300人ほどの人が生活していたのですから、とても賑わっていたことが想像できますね。当時の東京のなんと9倍!世界一の人口密度となったそうです。
当時の映像を見ました。とてつもないエネルギーです。
その場所特融の風や空気、匂いをしっかり感じてきました。
船で移動中、ガイドさんの説明を受けましたが、実体験談であったので説得力があるというか、伝わってくるものが本物でした。
翌年、世界文化遺産に認定されました。
(注意!「明治日本の産業革命遺産」なので、この島全てが世界遺産ではありません。明治時代の石炭の掘削坑と護岸がその対象です。)軍艦島には日本で最古と言われている鉄筋コンクリート造の建物もあります。(大正5年築)
そして先日、世界遺産のニュースが飛び込んできました。
長崎見学で見てきた建物が今回、『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』として登録勧告を受けました。夏には正式決定される見通しの世界遺産。その一つが大浦天主堂です。
現存する国内最古の教会で、1597年日本で最初に殉教した日本二十六聖人たち(豊臣秀吉のキリシタン禁教令によって捕縛され、処刑された26人)に捧げられた教会です。
中世以降のヨーロッパの教会堂の建築様式は大きく2つに分けると、ゴシック様式とロマネスク様式に分かれます。ゴシック様式は心を高くあげるために高い尖塔を持ち、内部を明るくしてステンドグラス等をはめこみ、心を神様に向けさせようとした造り方です。もう一つのロマネスク様式は堂内をできるだけ暗くして、沈思黙考して心の中で神様に祈ろうとした造り方です。
大浦天主堂はゴシック様式ですね。
26人の心を高くあげるため・・・納得です。
えっ!逆光だ?これが更に雰囲気を出していませんか?
近くにある、ガウディの研究者でもあった今井兼次さんの設計、サグラダ・ファミリア教会スタイルの教会も見て来ました。
日本26聖人記念聖堂 聖フィリッポ教会。・・・ガウディですね。
先日、この時食べた四海樓の長崎ちゃんぽん(今回は冷凍食品ですが)を食べた安江が書きました。結構おいしい。