設計部 森です。
私事ですが、
子供が2人とも東京で学校に行っているのに
乗っかって、奴らのワンルームマンションを根城に
ここ数年東京街歩きを1日2万歩のペースで
(だいたい15〜16㎞)
やってきました。
頻度はおおよそ3ヶ月に2回くらい。
満を持して、街歩きで出会った建築群をシリーズで紹介します。
不定期ですが・・・
さて
2016年9月、炎天下。
とある大学の研究室がこんな建築マップを作っているのに出会った。
題して「代々木上原建築マップ」!!
こんなすごいものを作ってくれる皆様に感謝しつつ
ふらふら歩き始める。
のっけからこれかよ・・・
決して大きくはない台形の土地を
目一杯使って 各面の表情も豊か。
側面のコンクリート打ち放しとランダムな窓。
今日は期待が持てそう・・・
そして
予感は的中。
マップにはなかったが
偶然、この建築に出会った。
「ヴィラ クウクウ」
言わずと知れた吉坂隆正の名住宅。
1957年竣工のこの住宅、今だ健在!
このシリーズで今後紹介するつもりですが
国立建築博物館での吉坂隆正展で図面を見ているが
古い建築雑誌の写真でしか見たことがなかったので
炎天下、立ち尽くす。
壁を彫り込んだ彫刻にはこれをせざるを得なかった理由がある。
実は
コンクリートの施工がうまくいかず、
いわゆる「ジャンカ」が発生した。
(ジャンカとはコンクリート打設の時に砂利とセメント分が
分離して砂利だけが固まるような状況と思ってください。)
これを隠すために彫刻家に依頼してこのようなことになった。
という逸話が有名。
この日はこの後も続々と名建築に出会う日となる。
To be Continued.