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2011-12-12

NO.192  K邸ストーリー 4

施主による竣工検査も無事終了。

細かい手直しを経て1週間後には建物を引き渡します。

「完成までの時間は長かったけど今となってはすごく短かったように感じます。」

最初の出会いから今日までの事をこんな言葉で表現して頂けました。

さて

手の内を晒す第2回。

外壁の素材のお話。

とにかく外からは曲面壁しか見えない。

コンクリート打放しの採用は決めていたが全面打放しもピンとこない。

大昔に見たあの建物、この建物が頭をよぎる・・・

最近はあまり見ないけど古くなって味を増す素材

「スタッコ」

昔々 私30才のある日、どうしても見たくなって結婚したばっかの妻をほっといて

バイクで1日かけてこの建物だけを見に行った。

巨匠 村野藤吾設計 谷村美術館 糸魚川市

tanimurabijutukan

この建物はいまだに見れていない・・・

巨匠 村野藤吾設計 日本ルーテル神学大学(現ルーテル学院大学) 東京都三鷹市

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設計事務所勤務の頃、同僚を誘い 日帰りで見に行った

巨匠 村野藤吾設計 宝塚の教会

churchiTakaraduka01

もう いいか・・・

村野藤吾作品集を持参してKさんにスタッコをアピール。

「荒すぎるのはどうも・・」

と意見を戴き、細かめのスタッコを採用し

同時にコーナーを全て局面にするように指示。

エンドが丸く収まる局面壁が連続する。

以前 ブログにあげたこの写真、

IMG_0003

こんな経緯で出来上がったのです。

こういった細かい指示を落とし込んだ実施設計について

次回 お話します。

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