ひと月程前ですが、京都の東福寺に紅葉を見に行ってきました。
毎年どこかしらに紅葉を見に行きますが、過去一番くらいに良かったです。
観光客の多さには驚かされましたが、その中でも海外からの観光客の割合がとても多く感じました。
日本の紅葉は確かにきれいですが、
海外の紅葉はどうなのでしょうか?
紅葉は自然現象なので、他の国でももちろん見ることはできますが、我々が目にするような紅葉は、地球の北半球の温帯地域でしか見ることができません。
例えば熱帯地域の東南アジアでは紅葉するほど気温が下がりません。またカナダなどは日本よりもダイナミックな山岳風景を見ることができますが、日本の紅葉とは少し趣が異なります。
寒帯地域に属するカナダは針葉樹が主流です。
針葉樹は黄色の単色が多いです。日本のイチョウのようなイメージです。また寒さに強いため、なかなか葉が落ちません。
一方、広葉樹は落葉広葉樹という言葉があるように寒くなると葉が落ちてしまいます。紅葉はこの落葉樹が葉を落とし冬眠状態となり、冬を越すための準備段階です。
日本は落葉広葉樹の種類が世界で最も多く、この多様な広葉樹のおかげで赤色、黄色、橙色、緑色といった豊かな色彩を楽しむことができます。
普段何気なく見ている紅葉も、短い期間に貴重な体験をしているのだと改めて感じました。
短い秋が終わり、もうすっかり冬ですね。
そしてあっという間にお正月。
皆さま、良いお年を迎えられますように。
今年も一年ありがとうございました。
積算部 山田