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2018-12-28

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『アルヴァ・アアルト・・・』

こんにちは。設計部 渡邉です。
今年も残りあとわずか・・・。
最近は、気温も低くなり、やっと冬らしくなってきた感じですね。
寒くなると思いだすのが、旅で行ったフィンランド…。
フィンランドと言えば、アアルト…。
何と!!偶然にも!!
名古屋市美術館で『アルヴァ・アアルト もう一つの自然』なる企画が開催されているのです。
正月の休みを利用して行ってみよう!

アルヴァ・アアルトとは…

北欧フィンランド出身の20世紀を代表する建築家で、周囲の自然環境を上手く建築に取り入れる設計を得意とし世界的に名をしられています。
デザイナーとしても優秀で、ドアの取っ手から照明器具、ガラス食器までディテールに拘りながら、どこか柔らかく優しいデザインが特徴です。

正直、学生のころはアアルトの良さがまったくわからず…。
見た目重視のデザインや、作家性の強いプランやコンセプトに惹かれていたが…。

「いやいや建築はそれだけじゃないんだ」と、改めてアアルトの凄さを知った旅でした。

『ヘルシンキ工科大学』
アアルトの出身校でもあり、現在は、アアルトの名前を取り入れアールト大学となっている。
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エントランス入口のドア取っ手から、アアルトのオリジナルデザイン!
デザインだけではなく、開けやすい。
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館内は、うまく自然光を取り入れている。
天井から壁までの緩やかなカーブに沿って柔らかい自然光が降り注ぎ
とても気持ちが良い空間。
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こちらは、図書館。天井の丸い穴から自然光が注ぎ、こんな空間で本を読める学生が羨ましい。
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自然光と照明器具の併用。
照明器具もアアルトオリジナル。
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こちらは、外観で印象的だった扇型の部分。
大ホールとなっており、建物の構造として必要な梁などを光を調整する装置として使用。
機能とデザインが両立している感じ。
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『アアルトの家』
続いては、アルヴァ・アアルトが妻アイノ・アアルトと設計した自邸とアトリエ。

白ペンキのレンガに、ダークブラウンの木板張りの2層の外壁。
間伐材などの安価な木材を使って建てられた典型的なフィンランドの家。
とても北欧を代表する巨匠の邸宅とは思えないほどこじんまりしているけれど、そこが何より魅力的。
アアルトのような巨匠でさえ、「暮らし」という部分で私たちとつながっているような気持ちになります。
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製図室とは思えないほどの広がりのある空間。
真っ白な天井が傾斜して片流れの屋根になっているのは、
ハイサイドから差し込む太陽の光を天井に反射させて、室内を明るくするため。
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中庭に面したアトリエ。
冬のあいだ、暖房のきいた室内から野外の中庭へスライドを映して講義を行えるように設計されているらしい。
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スタジオの吹抜け
ハイサイド窓から木々が見える。天井も高く気持ちが良い。
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スタジオのコーナースペースには、
アアルトが仕事をしていたという机がそのまま残されています。
実際、椅子に座ってみる。すると不思議とこの建物のような豊かな空間が生まれて来そうな気がする。
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細かい所が、また良い…。
まずは食堂のキッチン。
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対面になった反対からも食器が取り出せる。
引き出しも同じ要領でスプーンなども取り出せるようになっていた。
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棚の中に、水切りがあるため隠しながらも乾かす事が出来る。
またまた、機能性とデザインの両立!
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アトリエと繋がったリビング
部屋の繋がりも、自然な流れで秀逸なプラン。
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続いて2階へ
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壁掛けの棚も北欧らしいシンプルで優しいデザイン
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クローゼットも天窓からの自然光で明かり取り
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奇をてらうことなく、風土や自然を上手く取り入れ“自然と人”の共存をみた旅となりました。

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