こんばんは。リレーブログ第三走者の設計部井上です。
今回は三棟目のエリザベス・ディラー棟(S-3)を紹介したいと思います。
とその前に・・昨日会社で「開発会議」という月1回ある会議を開催しました。
この会議の議題は毎回様々ですが、昨日は設計部の「ハイタウン北方」見学報告を
行いました。
我々東海・ビルドはなんといっても賃貸マンションが主力選手です。
そのために今後ビルドのマンションに取り入れたい点、真似してはいけない事など
設計部以外の工事部・営業部含めた「TEAM-COA」での熱い討論を繰り広げました。
では本題に入ります。S-3棟の配置です。
ノコギリの様な形が特徴です。
間取りです。大きく3つのゾーン(水廻り、パブリック、プライベート)に分け、
可動間仕切りにより可変性を高めています。S-1棟と近い考えのため入居者の評判も
良いそうです。
南面の外観です。リズミカルでとてもきれいなファサードです。
ベランダの前にパンチングメタルのスクリーンを配置。
これにより洗濯を隠しつつ光と風はしっかり確保出来、また住戸間をずらす事によりプライバシーも守られています。
反対側から見ると・・・
ここで少しおさらい。
この「ハイタウン北方」はマスタープランナーの磯崎新より設計者に「ジェンダー」というテーマが出たそうです。それをこのリレーブログには
【設計者がジェンダーをどう解釈して設計したかを書く】
という業務命令もとい業務連絡が出ています。
そもそも「ジェンダー」って何?という人(私も含めて)に一言。
ジェンダーとは「社会的性別」と訳されるそうです。例えば「男は青色、女は赤色」とか「女は掃除や洗濯が得意で、男は力仕事が出来なくてはいけない」などという事だそうです。
・・・余計分かりにくくなったかもしれませんが、簡単に言うと
「男は外から内へ」「女は内から外へ」
という事だと思います。(間違っていたら部長すいません!)
そのため設計者エリザベス・ディラーはまず「住戸」という単体を一つ作り、
それを女性ならではの「プライバシー確保」という目線でタテヨコにずらしていった結果、
独特の美しいファサードが形成されていったと思います。
これがS-3棟のジェンダーでは。(何度も言いますが違っていたら部長すいません!!)
住戸の入口もずれているため、プライバシーが確保されています。
北面も南面同様、パンチングメタルスクリーンを配置。
最後に共用部の照明です。ちょっとした工夫で裸電球に洋服を着せていました。
これもジェンダー!?