こんにちは。
なぜかリレーブログのアンカーを務めることになった設計部 深見です。
ハイタウン北方の南ブロックにある建物は4棟なので、
設計部のメンズ達から「課長まとめといてよ」と言われたとか言われないとか・・・
まとめなどと高尚なことはできませんので、「アラカルト」とさせていただきます。
そして業務命令もとい業務連絡である「ジェンダー」も良く分かっていません。(汗)
そんなこんなで、ハイタウン北方の建物以外の部分はどうなっているかと言うと
こんな感じに、オブジェっぽいものが点在する中庭があります。
が、アートに走ってしまったからか、コミュニティーの役にたっているのかどうか・・・という雰囲気。
そして、4棟の中庭を見下ろしていると、その向こうに目を引くものが!
写真では分かりづらいのですが、ハイタウン北方は南ブロックと北ブロックがありまして、
今回見学した南ブロックも、岐阜県の片田舎(失礼)に突如あらわれた近代的な建築物!
という感じでちょっと違和感はありました。
でも、4棟を順に見学して、その空間に慣れてくると、
このどこにでもある普通のマンションがとっても浮いてる!
ちなみに道路を挟んだ北ブロックの建物です。
そして、北ブロックの北西部分に、
このプロジェクトのマスタープランナーである磯崎新氏の設計の生涯学習センターがありました。
くねくねとした屋根が特徴です。
ここからは、ちょっと南ブロックの各建物に戻りまして、気になったモノをご紹介。
妹島和世棟(S-4)の南側です。
外観としては、既に紹介されているようにシンプルにサッシが連続しています。
そんな中に
隣戸の窓と窓の間に目隠し(隔て板)があるのですが、それがシンプルな形状のステンレスでした。
周囲の景色が映り込んで、その存在を消しています。
そして、共用廊下にある室外機置き場の目隠しとなっているスチール扉の穴。これもS-4棟。
上の外倒し窓の向こうはどうやらキッチン?。
こんな風に網が取り付けてある住戸もあり。なんだか、かわいらしい。
あと、照明もいろいろありました。その一部。
気になったのはコレ。RC打ち放し壁に塗装がしてあるのですが、
ダークグレーの微妙な濃淡が、すごくイイ!
そして、高橋晶子棟(S-1)のエントランス。
きっと、基本計画時にはアールを描くガラスの下部のスチールの柵?は無かったんだろうな・・・。
自転車などがガラスにぶつかるのを防ぐためなのでしょうが、ちょっと不格好。
でも中の床は、最近あまり使わないポリコンモザイクタイルですが、いい雰囲気。
これ、いいね。なんて言いながら、時間を忘れて見学しました。
ところで、業務命令もとい業務連絡の「ジェンダー」についてですが、
そもそも磯崎氏は四名の女性建築家たちに
「ジェンダーを感じる空間をつくりなさい」と言ったのでしょうか?
「ジェンダーをぶち破る空間をつくりなさい」と言ったのでしょうか?
そして、四名のうち二名は日本人ではないわけですが、
お国が違えば、幼いころから刷り込まれているジェンダーも違うのでは?
そして、個人的に女性であるから想うのですが、
「女性らしい空間」「男性らしいデザイン」「女性らしい発想」「男性らしい考え方」
などと後付けで枠に当てはめるのがナンセンスかな・・・?
たまに、私が「キッチンの使い勝手を考えると、ここに収納が・・・」
などという説明をすると「さすが女性ですね」なんてヨコから言う営業がおりますが、
いやいや別にキッチンで料理する男性だっているでしょ!
建築は、男性も女性も、大人も子どもも老人も・・・様々な人が使うものだから
その時々で使う人の立場を想像しながら計画をするようにしています。
キッチンの使い勝手を考えながらプランしているときは、
そこに立つ人が女性か男性かということは考えていないかな?
でも、建物を外部から見た外観デザインより
内部の使い勝手や動線や、仕上材が気になってしまう私は
「女性らしい」ということになるのでしょうか?