こんにちは、設計部の池内です。
ここ最近は新型コロナの感染拡大で医療現場が逼迫しているというニュースを毎日のように目にします。
この冬はコロナのみならずただの風邪をひくだけでも色々と大変そうなので、体調管理には十分に気を配りたいところです。
さて、前回のGO TO 東京の続きです。
このSFチックな景観。最上部には巨大生物の骨格か、もしくは宇宙船を思わせる構造物とダイナミックに宙を横切る空中ブリッジ。
有楽町駅を出てすぐにあるコンベンションセンター、東京国際フォーラムです。
全体はロビーギャラリーや会議室があるレンズ型平面のガラス棟と、それぞれホールを内包する4つの四角のボリュームで構成され、ガラス棟と4つのホールはブリッジで接続されています。
そのガラス棟のロビーギャラリーが上の写真。全くその感じはありませんが実はこのフロアは地下レベルにあります。
片側は会議室群が入るマッスなボリュームと重層するテラス、もう一方は全面ガラスによるクリアな壁。
カーブを描く壁沿いにスロープがあり、外形をなぞるように一周して登っていくと最上階にたどり着きます。
反対側の各フロアへは空中ブリッジでアクセスできるようになっています。
スロープは巨大なガラス壁面を分割する水平梁、空中ブリッジは水平力を伝達する水平ブレースとなっているそうです。
高さ60m、奥行き210m、これだけの巨大な吹抜空間は壮観です。
あとで聞いた話だと晴れた日の昼間もまた綺麗だそうです。
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低層部に旧東京郵便局のファサードを残し(部分的には復元し)、ガラスの高層ビルがセットバックして聳え立つJPタワー。KITTE丸の内はその中にある商業施設です。
旧東京郵便局は逓信省の建築家 吉田鉄郎により設計されました。
ブルーノ・タウトをして称賛せしめたこの建築、日本モダニズムの傑作と言われています。
保存・復元がなされたのは東京駅に面する部分のみです。
(写真はHPより)
中に入ると5層吹抜の三角形平面のホールに面し、全国から集まったいろいろな店舗が並んでいます。
三角形平面に格子の入った全面トップライト、繊細なプリントデザインが施されたガラス手摺、端正な既存建物の構造フレーム。
各店舗が白いフレームによって切り取られて見える様子がおもしろい。
(写真はHPより)
そのうちの一角にあるのは再現された旧郵便局長室で、そこからは東京駅前の広場と丸の内のビル群が一望できます。
高さ31mを境に低層部には旧いファサード、上空には高層ビルという丸の内スタイルの巨大ビル群が東京駅と駅前広場を取り囲む、ある意味奇観ともいえる都市景観だと思います。
【続】