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2021-07-20

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東京五輪

いよいよ3日後の23日に開会式が行われる東京五輪。
元気になった東北を見てもらおう。
でも、色々なことがあり過ぎて・・・。
様々な立場があり、様々な物の考え方があり、賛成だ、反対だと言うのは、なかなか難しく。大会関係者様、集中することが難しかった選手の皆様のそれぞれの戦いが、『調整』の連続であったと思うと、只々、お疲れ様でした。
コロナのイライラの、はけ口が五輪にならないで欲しいと願う安江です。

さかのぼること約10年。2011年に石原前都知事が大会誘致を表明しました。
翌年、メインスタジアムの国立競技場がザハ・ハディッド氏の案で採用決定となりました。
なかなか斬新なデザインで私もワクワクでした。建築のノーベル賞と呼ばれるプリツカー賞受賞者です。(後から登場する二人も受賞者ですが)結局、予算が大幅に合わなく、2015年には、白紙に。
ある番組で、マカオの新カジノホテルのオーナーが、金額だけでは計り知れないプラス効果があると見て、ザハ・ハディッド氏のデザインで建築をする決断が出来たと言っていました。
前に私のブログでも書いた、ビルバオ効果(ビルバオ・グッデンハイムの奇跡)・・・すみません。とても残念だった記憶がフラッシュバックしてしまい・・・。
更にエンブレムも一旦は発表された後、ベルギーの劇場のロゴマークに酷似しているとされ、使用中止。現在のロゴ(野老朝雄氏デザイン)に決定しました。

現在の隈研吾氏の設計案に決定したのは2015年12月。
コンセプトは杜(もり)のスタジアム。
デザインの主となる軒庇や屋根には46都道府県のスギと沖縄のリュウキュウマツ(沖縄にはスギがない訳ではない・・・足りなかったのかなぁ)を使い、その道府県の方角にその木を使っています。地上5階、地下2階で、競技フィールドは地下2階レベル。木材と鉄骨のハイブリッド構造。弥生的な洗練さと言われています。

屋根部には柱が無く、更に60mの跳ね出し!
108本のユニットで大屋根を構成している。(108だ。おぉ~)
1ユニットを取付けるのに1日を要す。
大屋根の取付けだけで108日も掛かる。
地上50mの高さで、ミリ単位の施工をしている映像もTVで見ました。
更に驚きは工期3年です。基礎や観客席は工場でパーツを作るプレキャストコンクリート。基礎だけで2ヶ月工期短縮になったそうです。あらゆる面で、工夫を重ね、知恵を絞った結果だと思います。

総工費1569億円。(ザハ・ハディッド氏案2520億円。1000億円差ですか・・・)
ちなみにこの隈研吾氏案に敗れた伊東豊雄氏案は諏訪大社の御柱のように、大きな柱をたてる行為自体に重要な意味を見出していたとして、1.3m~1.5mの木柱をたて、縄文的ダイナミックさを表現した案でした。(以前、高山での、伊東豊雄氏の講話での話し)

そして何よりも、・・・ですね。
新型コロナウィルスの感染拡大は止まらず、一年延期の末、いよいよ開幕です。
今回ほど、五輪についてみんなが考えて、色々討論したことはなかったと思います。
選手も中々集中出来ず、大変な五輪となりそうですが、良いパフォーマンスを期待しております。

八村塁選手が好きな私は、18日(日)にTVでバスケットボール観戦。親善試合とは言え、世界ランキング7位のフランスに42位の日本が、初勝利!!不可能が可能になった瞬間に立ち会えました。
大谷選手が連日、日本を元気にしてくれる。たった一人の人間が。
スポーツで世界が元気になることを願っています。

最後に。最近、会社のある人に、
『最近、充実しているね。』と声を掛けたところ、帰ってきた答えがカッコ良かったんです!
『そうなるように行動を変えているんです!』
家に帰って、早速、妻に、子供に熱弁してしまいました。
回りにも必ずプラスを与えている。
素晴らしい!見習わなくては!・・・です。
誰のこと?その人の返事にヒントがありますよ。

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