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2021-12-24

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東京研修 白井晟一クロニクル

今回は東京の松濤美術館で開館40周年を記念した展覧会、「白井晟一クロニクル」に行って参りました。

松濤美術館は白井晟一の設計です。

展示会は白井氏の作品や図面、模型が展示されており、美術館と共に見学してきました。

設計所長の森は展示会も二回目の来場でしたが、時間がどんだけあってもいれると大興奮でした。

イベントは終わっており、内容はこちらに詳しく掲載されています。

https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/24738

年明けからは建物公開という別のイベントが始まるそうです。


エントランス 大理石の光天井

エントランスを抜けると中央に吹き抜けがあり、光が差し込む

見下ろすと噴水

渡り廊下の扉取り付け部分。
機関車の様な無骨さがカッコ良い。

展示会では白井氏の生い立ちから、ディテールのこだわり、図面やパースへの執着。設計思想が感じられます。

美術館の写真を先に掲載しましたが、40年前だからといって古臭いなんてまったく感じない。

何故でしょうか?

自邸の写真。
予算が無く、トイレが無い。オマルで過ごしていたそう。外壁は左官の下地のみ。少しずつ作り上げていくつもりだったのだろう。白井のストイックさが良く分かる。

親和銀行

ノアビル

石水館

いづれも現存する作品です。
学生の頃や社会人になっても数度訪れている。
石水館は学生時代、塀の高さを測ってまわった事もあります。

白井氏の設計思想に「和風の創造」という概念があります。単に伝統的な様式を取り入れるのでは無く、そのもっと深い所。和とは何かという潜在的なモノを捉え、そこから創造的な新しい物を生み出そうとされました。

この設計思想を元に創られた作品は斬新なんですが、
どこか共感出来る所があって、懐かしいとはまた違う手触り感のある感じがします。

以上今回は建築家 白井 晟一の紹介でした。
是非皆様も訪れて、触って、感じてみて下さい!

設計部 橋本

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