今回は東京の松濤美術館で開館40周年を記念した展覧会、「白井晟一クロニクル」に行って参りました。
展示会は白井氏の作品や図面、模型が展示されており、美術館と共に見学してきました。
設計所長の森は展示会も二回目の来場でしたが、時間がどんだけあってもいれると大興奮でした。
イベントは終わっており、内容はこちらに詳しく掲載されています。
https://bijutsutecho.com/magazine/news/report/24738
年明けからは建物公開という別のイベントが始まるそうです。
エントランスを抜けると中央に吹き抜けがあり、光が差し込む
見下ろすと噴水
渡り廊下の扉取り付け部分。
機関車の様な無骨さがカッコ良い。
展示会では白井氏の生い立ちから、ディテールのこだわり、図面やパースへの執着。設計思想が感じられます。
美術館の写真を先に掲載しましたが、40年前だからといって古臭いなんてまったく感じない。
何故でしょうか?
自邸の写真。
予算が無く、トイレが無い。オマルで過ごしていたそう。外壁は左官の下地のみ。少しずつ作り上げていくつもりだったのだろう。白井のストイックさが良く分かる。
親和銀行
ノアビル
石水館
いづれも現存する作品です。
学生の頃や社会人になっても数度訪れている。
石水館は学生時代、塀の高さを測ってまわった事もあります。
白井氏の設計思想に「和風の創造」という概念があります。単に伝統的な様式を取り入れるのでは無く、そのもっと深い所。和とは何かという潜在的なモノを捉え、そこから創造的な新しい物を生み出そうとされました。
この設計思想を元に創られた作品は斬新なんですが、
どこか共感出来る所があって、懐かしいとはまた違う手触り感のある感じがします。
以上今回は建築家 白井 晟一の紹介でした。
是非皆様も訪れて、触って、感じてみて下さい!
設計部 橋本