明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
工事部の大野です。
今回は、天白区で工事を進めている鉄筋コンクリ―ト造13階建てラーメン構造のコンクリート打設計画に関してご紹介いたします。
当プロジェクトでは、高強度コンクリートを使用しています。一般のコンクリートより圧縮強度が高いコンクリートです。高層建築物では構造体が重くなるため、より大きな柱や梁が必要となります。しかし高強度コンクリートを使用することにより柱や梁の断面寸法を小さく、強度の強い構造体を作ることができるので、内部空間をより自由に広く使うことができる設計を行うことができます。
通常のコンクリートと比較して使用しているセメントの量が多く、粘性度が高いため施工方法に関しては念入りな計画が必要となります。打設数量・搬入ペース・打設方法・配管方法等の計画を打設前に念入りに行い、当日工事の役割分担を明確にしてコンクリート打設工事を行います。
早速ですが、こちらが打設計画図 及び 実際の打設風景となります。
先ほども説明いたしましたが、非常に粘性度の高いコンクリートため、ポンプの中でコンクリートが固まらないよう高性能の圧送機(コンクリートを押し出す強さが大きい機械)を積んだポンプを採用しました。1日で200㎥を超えるコンクリート打設となるため、16時30分までに打設完了できるよう、コンクリートミキサー車を2台同時にポンプ車へつけられるよう配置しました。これにより生コンクリートを途切れなく打設することが出来ます。1日の打設数量を増やせることはもちろん、コンクリートを常に流し込み途切れがないため、継ぎ目の少ない良質なコンクリート構造体を作るとこができます。また、前述のとおり、高強度のコンクリートをスムーズに流しこむことができ、コンクリートの詰まりや機械負荷を軽減することができます。
こちらは打設箇所の準備状況です。高層階のコンクリート打ちのため、コンクリートが近隣に飛散しないよう、ブルーシートにより周りを養生しています。ポンプの延長配管はつまり防止とスムーズな移動ができるよう打設箇所中央に設置しました。
今回のコンクリート打ちも予定通りの配置で予定通りの数量を打設することができました。
足場の設置方法や仮設資材の配置位置が悪いと予定通りのコンクリート工事を行うことができません。工事が始まった当初より、綿密な計画を立てることにより、スムーズに工事を進行することが出来ます。我々の仕事は現場での施工管理はもちろんですが、事前の準備や施工方法の勉強もとても大切な仕事となります。
よりよい建物を建築するため、新しい技術を取り入れ、施工方法を改善していき、日々スキルアップを行ってまいります。