今年5月、2泊3日の行程で建物研修に行ってきました。
行先は神戸、淡路島です。
安藤忠雄さんの有名建築をはじめ、阪神淡路大震災の経験を語り継ぐ防災センター、竹中工務店が開設した企業博物館、大工道具館‥など、14の建築を見学させて頂きました。
淡路夢舞台 グランドニッコー淡路
関西空港建設の為の埋め立て土砂を採取した広大な土地に建築された
これらはほんの一部です。そんな中、二日目に見学した建物で神戸港に2年前に開設された都市型アクアリウム「atoa(アトア)」。
設計、施工共に大成建設さんです。設計テーマは「大地と水の建築」、六甲山の隆起と川や海の浸食によって生まれた神戸の地形に着想したとのことです。
外壁の色むらが分かると思いますが、近くで見るとこんな感じ。コンクリートの表面に骨材が顔を出しています。
メンバー数人で「これは小叩き(表面のたたき仕上げ)か?」「この外壁面全部斫ったのか?」などと話していた所、工事部長、柘植が「これは洗い出しだね」と一言。
本当?とか言いながら調べてみるとその通りでした。
遠目で見ると地層のようなグラデーションになっていて、重い骨材が下に溜まる性質を狙ったとのことでした。建築ネットマガジン「BUNGA NET」には施工写真などが掲載されています。
つい先日、当社で進めている案件の中で「壁や柱をコンクリート洗い出しにできないなかな」との問合せを頂いて、この水族館の話で盛り上がった為紹介させて頂きました。
建築企画室 松岡