こんにちは
工事部の大野です。
昨日まで研修をかねて、社員旅行に参加させていただきました。今回は私も初めての青森県への訪問です。社内で様々な建築物やアートなどを見学できるようスケジュールを組んでいただき、たいへんよい旅ができたことに感謝いっぱいです。今回は特に印象に残った訪問地に関してご報告したいと思います。
青森県の十和田市の中心に今話題の建築家 西沢立衛先生、そして巨匠の安藤忠雄先生の建築作品が歩いて行ける範囲に集結する地域を訪問することができました。有名な建築家ばかりですので、光を取り込む大きな窓や高い天井、打ち放しの壁など素晴らしい設計ばかりでした。今回は施工担当の立場から見学の際に参考になったことをお伝えしようと思います。
まずは、上記写真の安藤忠雄先生の十和田市図書館の入口です。
エントランスの床に水が入らないようにステンレス製のグレーチング(溝)があり、その下に排水溝が作ってありました。いつも私が施工するときはまっすぐに太めの溝を作りますが十文字に細く施工してありました。見た目と隅からの水をうまく真ん中に流す工夫がしてあります。私も細かなところまで工夫が必要だと感心しました。
次に西沢先生が2008年に竣工した十和田市現代美術館です。こちらは建物も素晴らしいですが、展示物も面白く近代的で見るものを圧倒する迫力がありました。外部にも大型の展示物があり、
最初の展示の部屋には真っ白なスペースにリアリィー性が高いのに童話の世界に入ったような不思議と楽しくなる空間があり、とても圧倒されました。展示物と部屋のバランスがとれもよく印象的な空間でした。
外部も白一色で洗練された建物ですが、写真の左半分は目地がなく厚めの鉄板に塗装がされた材料で製作されていました。写真の右半分は目地があり、かなり薄い鉄板に色を塗ったものが使われていました。角の目地部分コーキングやコーナー材を使わずにかなりシャープで洗練されたつくりになっています。施工精度もすごく良いのは当たり前ですが、とてもおしゃれでかつよく汚れるコーキングなども使わず設計されている点が、細かなところまでいろいろと考えられているな、と感銘をうけました。
今後、施工する立場で、設計部と協力してより機能的でかつ良い仕上げとなるようアドバイスができるとよいと思いました。今回学んだことを今後の建築現場でいかせればよいと思います。いろいろな写真もとってきましたので、今後はどうやって作っているのか調べて研究したいと思います。