こんばんは。設計部の深見です。
それでは、ただ者ではないS別邸(設計2年、施工2年)をご紹介しましょう。
実はこの建築、『2011年度 日本建築家協会賞』を受賞されています。
これまで数々の建築雑誌に紹介されていて、なんと『GA HOUSES』にも掲載されました。
そんなすごい建築を”生”で見た迫力は、なかなか写真では伝えきれませんが・・・
自然の山の稜線を崩さないよう、深い積雪に対応するよう、
ピロティー状に持ち上がった形状と多面体の屋根が特徴です。
玄関側のピロティ部がこんな感じです。
ちょうどカーポート代わりにもなります。
そして、ちょうど建物の裏側にある物見台への階段。
EV部の周囲をクルリと廻る階段なのですが、とてもシンプルでキレイ!
当日は、施工会社である飛騨建設の担当の方がわざわざお越しいただいていて
色々と説明していただいたのですが、
この部分も含め、コンクリートの打ち継ぎに苦労と工夫があったとか!
ガラス窓の向こうはバスルームに繋がっているので、
物見台でお風呂上がりの一杯!ができてしまうんです。
外壁や軒裏に使用されているのは、レッドシダー。
外部によく使用する樹種ですが、これもとても美しいですね。
それもそのはず。微妙な色味の違いが自然に見えるよう、
材料の吟味も当然のことながら、張る際の順序なども全て指示がなされたそうです。
違う角度からの外観。
左側にデッキバルコニーが付いていますが、
これは建物の平面形状が中央部で16度の角度で折れ曲がっているために出来たスペース。
この「16度」がとても重要な角度なのですが、
それは内部を紹介する次回以降で説明してもらいましょう。
このデッキバルコニーは、ついつい長居してしまう気持ち良さ。
子どもの頃依頼することのない足ブラブラができるんです。
設計部の面々も足ブラブラしてみました。これ本当に気持ちいいです。
「こだわり」などという一言では言い表せない建築ですが、
とにかくどこに居ても「気持ちいい」
気持ち良さを貫いた建築だなーと思いました。
そういえば、お施主様が設計を依頼するときに
「深呼吸できる建物にしてください」とお願いしたとか・・・。ナルホド!