こんばんは。リレーブログ第四走者の設計部の井上です。
第四走者ともなると心配なのはネタ切れですが・・・・・切れません。この建物。
では・・・この建物の壁面にあるコンクリート打放し面。
な、なんと補修ZERO!!(ゼロ)・・・つまり本当の打放し仕上げのみ!!!
通常コンクリートというのは打った後、多少なりとも表面をきれいに仕上げる
「補修」と呼ばれる作業があります。
が、この建物はそれが無い。またコンクリートを1階と2階で分けて打った場合に
出来る「打継ぎ目地」も無い・・・
こういったケースは図面に「補修無し!」「打継ぎ目地無し!!」と書くのは
簡単でしょうが、実際に工事を行う方は・・・絶対に大変だったと思います。
ただ今回案内して頂いた飛騨建設様のお話しを伺った所、大変印象深い言葉がありました。
「最初は設計者の要求に応えようと思っていました。しかし工事が進むにつれ最後は設計者の要求以上のものを提案して驚かせてやろうという思いでした。」
・・・納得。どんなに著名な設計者でも建物を建てる事は出来ません。
施主、設計者の情熱や思いを形にする施工会社があって初めてこういった建築が誕生する事を改めて感じました。
最後にこの建築で一番気に入った場所のご紹介。
物見台です。お施主様曰く「お飲み台」だそうです。
ここでお風呂上がりに星空を肴にワインを一杯・・・・・・・・最高!!