スタッフブログ

2007-10-19

実験

■ I邸-店舗併用住宅新築工事

コンクリート打設から一夜明け、今日は低気圧の発達により雨・・・

打設後の養生には少々の雨は急激な乾燥を抑え、強度を高めるためかえって好都合です。

昨日は、レストラン部分の躯体のコンクリート打ちとは別に、楽しみな行事がありました。

I邸にはレストランの正面に3枚のコンクリートの壁がならびます。

その壁にもまた“ラス型枠による打ち放し”という新たな挑戦があるのです。

ラス型枠とは、メッシュ状になった型枠(下の写真がラス型枠です)で自由な形に

曲げられることと、メッシュからコンクリートがにじみ出ておもしろい表情になることが特徴です。

普段はマンションの基礎など、見えない部分に使用され、

ラス型枠のメーカーさんに聞いてもこのラス型枠を化粧として使った実績はないとか・・・

唯一、軽井沢にあるケンドリック・ケロッグが設計した

「石の教会 内村鑑三記念館」 でラス型枠が使われています。

とは言っても、イメージがつかないということで監督は軽井沢へ見に行ったそうです。

今回の実験とは、実際にラス型枠のサンプルを作ってコンクリートを打ってみること。

どれくらいの硬さで、どれくらいバイブレーターをかければイメージに近づくのか!!

を実際にやってみようということになったのです。

下の写真はラス型枠で組んだサンプル。

そして、コンクリート打設。

右と左のサンプルではバイブレーターのかけ方を変えました。

型枠からコンクリートがはみだして、下に落ち、面白いことになっています。

実際は三次元に曲がった壁を並べる予定をしているのでもっと面白いものになることを期待しています。

メニュー

バックナンバー