ゲーテアヌム。
設計者はルドルフ・シュタイナー。
前回、彼の事を建築家と紹介しましたが正しくは神秘思想家 。
アントロポゾフィー(人智学)の創始者。哲学博士。
教育、芸術、医学、農業、建築など、多方面に渡って語った内容は、
弟子や賛同者たちにより様々に展開され、実践された。
中でも教育の分野において、ヴァルドルフ教育学およびヴァルドルフ学校(シュタイナー学校)が
特に世界で展開され、日本でも、世界のヴァルドルフ学校の教員養成で学んだ者を中心にして、
彼の教育思想を広める活動を行っている。
こういった活動を自分達が内部で行うにふさわしい建物の形が必要だとの考えから、
シュタイナーがゲーテアヌムと呼ばれる独特の形姿を持つ建物の設計を行った。
最初に建設されたゲーテアヌムは、2つの天蓋が有機的に交わる木製の建築物だったが、火事により消失。
現在はミュンヘンのピナコテーク・デア・モデルネに模型が置かれている。
第二ゲーテアヌムについては、彼自身が粘土で模型を制作、現場で建築作業を直接指導し、
小ドームの絵の大半を自ら描いた。
この建物、一般の方々からはゲテモノ的に見られそうですが
コンクリート打ち放しを語る上では大変重要な建築。
次回はコンクリート打ち放しの表現について紹介します。
ところで
今年一年
本当にありがとうございました。
2014年が皆様にとって
すばらしい年でありますように。