設計部の寺前です。
建築研修in愛媛 vol,4
伊丹十三記念館 設計:中村好文
建物のデザインがとてもすばらしい
住宅を多く手掛けられている中村さんらしい細かいところまで気のきいたやさしい設計となっている。
水平に長く伸びる庇に焼板の外壁でシンプルに仕上た和モダン
遠目では分からなかったが近くで外壁を見ると焼板の厚みがランダムに張られ
僅かな厚みの差だが変化のない四角の建物にアクセントが入り面白い表情が浮かんでいる
平面プランは中央に中庭と回廊が設けられていて、展示室、カフェ、収蔵庫が取り囲むように配置されています。
中庭に1本の木があるが、なんとも言えない位置に。
自分ならどこに木を植えるか思わず考えてしまう・・・。
そんなことを考えながら建物内にあるカフェに入り少し休憩
気付きましたか?
この建物と同じ形をしたチョコが!
食べるのが惜しいが思い出と共にお腹の中へ
次は司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』をテーマにしたミュージアム 設計:安藤忠雄
コンクリートとガラス張りの建物で三角形の平面は敷地の形状から構想されたそうです。
三角形の平面形をしたこの建築は、床のタイルも三角、天井に空けられたトップライトも三角、と至る所に三角のモチーフがあらわれます。
3・4階を繋ぐ階段も、この建築のみどころのひとつで
階段の中央に一番応力がかかるが柱や壁が一つもない
コンクリート手摺が途中で切断された形で止まっている
プレストレストコンクリート造の階段
私達と同じ建築関係の方々が興味を示すのが分かります。
外に出て移動するとミュージアムのサインが
覗き込む 設計の渡辺さん
社長から一言「今、計画中のマンションに取り入れてみるか」
更に覗き込み図面化できるよう舐めるように調べる
計画中のマンションが完成するのが楽しみだ!!