渡邉が書いたように隈研吾の作品の変化を実感した梼原、
雲の上ホテル建築群のレポートです。
今回も森がお送りします。
さて このブログvol,3でお話ししたように(覚えてますか?)
M2以後、地方都市で設計を繰り広げる隈研吾氏。
高知の梼原でホテルを建てます。
雲の上ホテル。
さてこのホテル。
東海・ビルド建築研修で訪れた隈研吾の東京の作品(梅窓院、根津美術館などなど)とは
違う・・・
亀老山展望台と同じ1994年(平成6年)の竣工。
批評できる立場ではありませんが、敢えて言うと
軽く浮いた雲がモチーフかもしれないが、軽さはあるが味が無い。
なんだこれは?と頭の中を?マークでいっぱいにして見学。
内部にも雲のモチーフの照明が浮かび、右外には水盤と水上ステージ。
正面奥に浮かぶような2階。
構成はさすがと思わせるダイナミックなもの。
でも・・・
繊細と大胆が融合する隈研吾建築とは何かがずれてる感じをぬぐい去る事が出来ない。
パーテーションや手摺り、照明などは薄く削いだ木材を編んだもので作り込んでる。
この辺りは確かに地元素材を120パーセント引き出す隈研吾の片鱗が見られる。
構造も鉄骨で屋根をつり下げる方法をとりながら柱は木材で覆っているあたり
隈研吾のデティールっぽい。
しかしどうも違う。
この頃の隈研吾氏、悩んでたのかな?模索してたのかな?
と
詮索してしまう。
とりあえず今回はこのホテルのみを紹介してみます。
宿泊棟とレストラン棟との渡り廊下。
浮いている2階の内部。和室です。
2階の廊下部分。
そして宿泊棟へ
こんな中庭越しの動線です。
宿泊室は・・・普通・・・
洗面カウンターが壁と隙間を空けて設置されてる。
階段は
普通っぽいがよく見ると
納まりが面白い。
と
不完全燃焼感を抱きつつ、
この案内図のように奥に進むと
隈研吾の進化を目の当たりにする。
長くなったので 続きはまた。
次回以降は
隈研吾の地方都市での他作品を紹介しながら
木橋ミュージアムを紹介して行きます。