まだまだ 森です。
今回は山口蓬春記念館。
葉山の山の裾野の細ーーーーい道をレンタカーで行く。
ほぼ行き止まり状態でUターンも出来ない道で車幅より道幅が狭くなるあたりに
この建物はあった・・・
「車で来ても置くとこないからなんとか戻ってどこかに車置いてきてね。」
記念館の方に言われて井上がUターンするにかかった時間は10分以上・・・
そんな場所にある。
こんなスチールとガラスのエントランス。
大江匡設計の部分です。
この建物は山口蓬春が昭和23年(1948)から亡くなる昭和46年(1971)までを過ごした邸宅であり、
既存の木造2階建て家屋を自邸として購入後に画室をはじめとした増改築を
建築家・吉田五十八(よしだ・いそや/1894-1974)が手がけたもの。
蓬春亡き後、その画業や生涯を偲ぶ上でかけがえのない山口蓬春邸は、春子夫人によって守られてきたが、
その意志は財団によって受け継がれ、建築家・大江匡(おおえ・ただす/1954-)氏の改築により
従来の木造建築を活かしつつ近代性を兼ね備えた山口蓬春記念館として生まれ変わった。
と
言う訳で
近代数寄屋の巨匠吉田五十八と大江匡のコラボという贅沢この上ない組み合わせの作品。
アプローチは石の階段を上がる。
するとスチールフレームと日本家屋が樹々の間から現れる。
縁側の外も大江匡の改修部分。
内部は展示品を撮影してはいけないとのことなので建築部分をお見せします。
吉田五十八の担当部分。アトリエです。
繊細で大胆。
コーナーを解放する設計は吉田五十八の真骨頂。大開口にはまる建具の繊細なデティールも
吉田五十八だ・・・
図面が展示してある。
この椅子も竹で出来てる。
アトリエ以外も吉田流がそこここに見られる。
みんな見てるのはよしず組み込みの建具。
これを内部から見ると
外から見えず、中からは程よく見える。マジックミラー。
障子の桟組もこの繊細さ。
トイレのドア。
レトロなようでモダンなような不思議なすてきなデザイン。
1日目の締めくくりがこの建物。
葉山の夕日を見つつ、鎌倉の宿に向かうのでした。
と
終わったと見せかけて
お知らせ。
春日井市出川町三丁目2-4にて本日から3日間マンション見学会開催中です。
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