パリの大学に通う留学生たちが集まって住むエリアがあります。
学生会館という建築が、ある敷地内に幾つか建てられている。
全体像は
各国の名が建物に付けられているが、
住んでいる学生は特に国別に分けられているわけではない
と
シルビーさんの解説。
この中の2棟がコルビジェの手によるもの。
ちなみに
日本館はというと
まあ
日本か・・・
ではコルビジェ巡りを続けます。
ブラジル館から
平面図の上からアプローチしています。
低層部の向こうに住居部分の高層棟が見えます。
石積みに鮮やかな色彩が映えて期待が高まる。
回り込むと
この窓の割り付けはモデュロール。コルビジェが提唱した寸法体系。
その横にある彫刻的な階段。
東京の国立西洋美術館の階段を思い出しながら
ピロティの下に入る。
その向こうにはもう一つの低層棟。
窓の配置など見所満載。
振り向けばピロティに独立して差し込まれたようなエントランスが見える。
中に入ると
天井の高さはモデュロールの定番、2200mm。入り口から奥に向かって徐々に高くなっている。
学生用のメールボックス。コンクリートの上にガラスの箱が置かれている。
曲面壁が内と外を複雑に仕切る。外といってもピロティなので屋根の下。
ロビー。
ホテルのロビーでもなく、ショップというわけでもなく、独自の世界が展開される。
窓周りのデティール。サッシュを支えるのも、外の枠もコンクリート。
このテーブルもコルビジェらしさが出ている。
曲面壁の様子。ピロティとの関係がよく分かる。
不思議にワクワクする空間。
内部にはこんな展示もされている。
次回はスイス館とコルビジェではないですがその他の学生館を紹介します。