前回は仙台の地震被害を報告しました。
その後、仙台空港付近を訪れました。
建築に関わる楽しい話題をお伝えするように心がけてきたこのブログですが・・・
このシリーズは暗くなり、落ち込むばかりです。
書いている私がめいってしまい、なかなか筆が進まない。
特に今回からは無理に読まないで飛ばしてくださって結構です。
それでは・・・
津波被害の3ヵ月後の状況報告です。
その前に
被災前の空港付近。赤で囲んだ辺りが今回訪れたエリアです。
被災後。同じエリアを赤で囲んでいます。
空港と海に挟まれたこの辺りは住宅や農地が広がっていたようです。
広がるのは瓦礫の荒野。
1階の上、屋根まで水が来たのでしょう。津波を受けた正面が破壊され、引き波で内部を根こそぎ持っていかれたようです。
1階のサッシは跡形も無く向こう側まで見通せます。
空港のすぐ横の建物。左のシャッターがめくりあがり、右の窓は出火した焦げ後が残っています。
片付け作業も必死に行われています。空港も稼動していますが1階は仮設塀で覆われています。
空港に続く道沿いに撤去された瓦礫が野積みされ、延々と伸びています。
この付近には普通の生活があり、家庭があり、職場があり・・・人だけでなく動物も植物も、命がたくさん存在していました。
今は作業をする人以外、命は見当たりません。
我々も声をなくすばかりで相当なショックを受けましたが、
翌日、気仙沼で見た光景はこれを凌駕しました。