スタッフブログ

2015-05-17

No.487 建築紀行 ヨーロッパ編 48

デニス、ケイトが購入を決めた家はタウンハウス。
オランダでも滅多にない造りだということで
見にいく。
今は売主が住んでるので内部は見れませんが
とりあえず
行っちゃう。
IMG_2976
行ってみると
ピロティで浮いている部屋の下が通路。
歩車道完全分離でこのエリアに車は入れず、
反対側にガレージ専用通路が用意されている。
IMG_2980
空中部分の中心から左右に別宅となってるらしい。
窓の位置が軒のすぐ下まで開けられているあたりが興味をそそる。
雪道に轍があるので引越しなどの場合は車も入るようだ。
IMG_2982
塊としての建築のバランスと先ほどと同じ開口の取り方が絶妙。
どこまでどこの家なのか今一歩わからない複雑な構成。
こういうのは
大好きだ!
IMG_2977
あっさりしてるけど、雰囲気のある玄関。
各戸でメンテナンスのために塗り直していて個性がでている。
IMG_2985
1ヶ月後に引っ越すそうで、これから引越しの準備で大変だとケイトさん。
次はこのうちに泊まってねと言われ、ぜったい来てやると答える。
一度、デニス家に戻り早めの夕食。
その前に
「ホームセンター行きたい。」
とつぶやくと
ホームセンターの駐車場にいた。
IMG_2060
20年前にイギリスのホームセンターで驚いた記憶がある。
建材、設備機器のほとんどが置いてあり、セルフビルド文化を感じた。
ここもやはり同じ。
両側、ずっと向こうまで「蛇口」。
Lixil名古屋ショールームの数十倍の種類がある。
感心したのは次。
IMG_2057
数100種類以上の色見本から色を選んで
欲しい量をカウンターに申告する塗料売り場。
IMG_2058
この女性が画面を数回タッチすると缶に塗料がその量だけ注ぎ込まれる。
数分で手にすることができる。
IMG_1250_2
シャワーブースも日本の設備メーカー並みのショールーム的展示がされている。
ドア、床材、屋根材などなど 日本の巨大ホームセンターよりはるかに専門的な
品揃え。
納得して、帰宅。
IMG_1962_2
お土産の半纏や和食器を渡して夕食。
IMG_5373
食後、車で1時間ほどのほとんどベルギーという位置にある駅まで送ってもらい
今夜中にブリュッセルの友人宅に転がり込むハードスケジュール。
IMG_1271_2
こんな街に着いて
歩き出したいが時間がない。
IMG_1272_2
なんだか雰囲気のある駅舎。
IMG_1274_2
ヨーロッパらしく、到着アナウンスも出発ベルもない。
IMG_1277_2
また
別れの時。
涙ぐむケイトさんに気付かぬふりで明るく別れる。
オランダにいるあいだ中、わがまま放題であった私をどうか許してください。
「またね」
IMG_1278_2
〜我が物と思えば軽し笠の雪 オランダ編〜

次回からはいよいよ最終章。
〜時空を超えて〜   ベルギー編

メニュー

バックナンバー