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2015-06-27

No.496 建築紀行 ヨーロッパ編 57

ベルギー編、「時空を超えて」とサブタイトル付きで始めましたが
ここまで中世の街を堪能してきました。
満腹感を覚え始めていたのですが・・・

ここからが時空を超える本番だとは思わなかった。
オッドさん夫妻から
「ブリュッセルからハイウエイを1時間半走るとブルージュという街がある。
アキオに見せたい。」
なんの予備知識もなく
「へー。行ってみようか。」と答える。

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相変わらず平地が続くハイウエイをひた走ると
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ブルージュ旧市街に入る古い門を道路は潜る。

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こんな現代建築のある広場の地下駐車場に車を止めて
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結構、気になるデザインだなーと
横目で観察しつつ
路地に誘われる。
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様相が一変。

驚いて
みんながブラブラしてる間にインフォメンションセンターに入り
速攻調査。

9世紀、初代フランドル伯のボードゥアン1世によって建てられた城塞が街の起源とされる。
12世紀に大津波が、海から10km以上も離れたブルージュを襲った。
その時に残された大きな溝に運河を作り、フランドル伯フィリップ・ダルザスのもとで
ズウィン湾とブルージュを結ぶ水路が整備され、町中に水路を張り巡らせ、
船での交易に便利な港町を作った。
その後、金融・貿易の一大拠点として繁栄。
裕福になった市民は、自分たちの成功の象徴として、町の真ん中に高い塔、鐘楼を建てた。
しかし
15世紀以降、運河や港が土砂で埋まり衰退の一途を辿り
見捨てられた街となった。
19世紀にここを訪れたイギリス人がその街の歴史的価値に着目。
見捨てられたが故に残された15世紀以前の街並みが観光資産となり
運河を再整備。
今や
「水の都」「北のヴェネツィア」「屋根のない美術館」等々、
数々の異名をとることとなったベルギーの古都ブルージュ。

いうことらしい。
忘れ去られることで時間を超えて存在できた建築群。
紹介します。
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とにかく一歩踏み出すたびに衝撃が襲う。
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アールヌーヴォーもオルタも頭から消え失せる。
建築家や建築様式のことなど
どうでもよくなってることに気づく。
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古いということだけではない
大変な魅力を持つデザインと材質感。
ここまでヨーロッパの街並みを見続けてきて
「コレハ ナンダ?」
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路地から運河へ
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運河から広場へ
迷路のように歩き回る。
空気に慣れてくると少し冷静に観察できるようになる。
次回はこの建築群の中で気になったものを紹介します。

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