最終回。
62回にわたり、お付き合いいただきありがとうございました。
上海の続きから
満艦飾とはこのことか。
妙に嬉しそうにしてますが
路地を行き着くと広い通りに出た。
目指しているのは新たに開発されて古い建物を蘇らせたエリア。
の
途中に出会った光景が上の写真。
高層ビルの手前の古い住宅群。
端から解体中。
よく見ると、この壁のない家。
人が住んでる・・・
洗濯物が干してあって、2階のちゃぶ台にはお茶が乗ってる。
マジか!
と
その隣。
多分、3階を増築したのでしょうが、もう
元の建物とは別個のものとして載せている。
更に更に
こうなると立派な建築作品。
アートかと見紛う勇姿。
何かに合わせようとか、統一感を出そうとか
一切思わないのが発想の元。
上海に来て良かった。
さて
目的地に到着。
ただの古い建物に見えますが
これでリノベーション中。
錆鉄板のドア、右の大きな錆鉄板の庇。
壁の無造作な仕上げ。
いいなーと見惚れる。
そして
とある建物をくぐり抜けると
再開発エリアの広場に出る。
レストランやお店が集まって雰囲気の良い空間ができている。
しかし
どの店も
高い!
上海の中でも高級ショップが固まってる。
さっきのアート的勝手に増築住居の方が面白いかなと
一通り見て去りかける。
と
一角に発見。
なんの変哲もないレンガ造の建物に白い部分を付加するだけで
こんなことができる。
これは
使える・・・
そして、また歩き出す。
地下鉄の駅まで結構あるのですが、広い道は避けて
路地を抜ける。
あらゆるものが雑多に売られる商店街。
こんなところで買い物するのは地元の人たち。
間違っても観光客は買わない。
(だいたい地元の人以外、いるのは我々だけだし)
訂正します。
振り向くと
ウチの妻は値段交渉してました。
「高かったから、買うのやめた。」って
どう見ても高いはずはないのだが・・・
結婚20年を経過しても
わからないものはわからない。
こんな街並みの中にある近代的地下鉄駅。
地下鉄なのに空港のような手荷物検査がある。
上海空港へ。
空港での荷物受け取りはスムーズに行き、セントレアに向けて飛び立つ。
夜9時半にセントレア着。
妻がセントレアの屋上のイルミネーションを見たいというので
見てから帰宅。11時半。
明日から出社。
「深夜特急」風に と言いながらも
「飛光よ、飛光よ」
と電報を打つ間も無く、
こうして16日間の旅が
終わったのでした。