こんにちは。
昨年末に、医療分野で使用されている噴霧器を購入しました。
一万円くらいしました。
とてもキメ細かなミストを放出してくれます。
それを何に使うのかって?
植物に気持ちの良い葉水を与えるのです!
そうです、私はボタニカル増田です。
前回に引き続きTNHOUSEについて紹介します。
No.1を見逃してしまったという方は、こちらをクリック!
(前回のブログを書いていた時は下町ロケットにハマりすぎていました。 見ていない人から よくわからないとの指摘を受けたので、もうやめます。)
今回はTNHOUSEのプラン打ち合わせでの夏の思い出を小説風に紹介します。
2015年8月のとても暑い日。
ご主人・奥様・トイプードル・草川・増田で机を囲み、打ち合わせが始まりました。
幾度も変更を乗り越え、共にオーナー様と詰めに詰め抜いた計画図が机の上に誇らしげに置いてあります。
間取りもほぼ固まり、細かなところの打ち合わせを進めています。
(よし!いいぞ!プランも決まりつつある!ついにプラン確定できるぞ・・・)
なんて心の中で思っていたら、奥様より一言。
「ねぇ、このLDKやっぱり狭くない?」
(え!? 心の中の戸惑いを隠しながらも、自信を持って私は言いました。)
「せ、狭くないです!」
奥様「そうかなぁ?」
増田「LDKで◯◯帖ありますし、窓から視線も抜けて、より広く感じますよ。」
奥様「うーん・・・キッチンのここからここまでで3902ミリでしょ?」
増田「は、はいっ・・・(え!?ミリ? ミリ単位で覚えているの!?)」
焦りを必死に隠し、気づくと私はメジャーを握りしめていました。
そして、打ち合わせ室の壁にメジャーの端をあて、
増田「そこの壁からここまでです。」と3902ミリを必死に伝える。
ご主人「ほら!大丈夫だって!十分じゃん!」
草川「うん、大丈夫だと思いますよ。」草川も応戦する。
奥様「じゃあ、リビングのここからキッチンのここまでは?確か7538ミリだけど・・・」
図面で寸法を測りもせず、とにかく7538ミリを測るため、メジャーを走らせる。
(もうここまでくると、図面より奥様の言葉の方が正確だと本能的に理解していた)
シャーーー、ガンッ! 5500ミリまでの私のメジャーが壊れる。
焦りを抑え、冷静に測り直す。
メジャーの先は、打ち合わせ室の壁を超え、壁越しに必死に伝える。
増田「そこの壁からここまでです。」
奥様がドアから覗き込み、
奥様「うーん・・・長さはわかるけど、広さとしてはよくわからないなぁ・・」
奥様のおっしゃることは、ごもっともでした。
このままでは伝わらない。どうしようか考えた末に・・・
増田「よし!じゃ、公園行きますか?せっかく裏に公園あるし、気分転換しましょうか?」
草川「え?」
戸惑う草川。だが、すぐに理解し、
草川「行きましょう!公園行きましょう!」とノリノリ。なぜか目が輝いている。
増田「ちょっとここで待っていただいて、10分後に来てください。」
この時、私と草川には秘策がありました。
それは、公園のグランドに実寸サイズの間取りを書くこと。
炎天下の中、スーツ二人の戦いが始まります。
スタッフ(棒状の定規のようなもの)とロングテープを持ち、公園へ走るスーツ達。
「よんせんにひゃくよんじゅうに!」
ロングテープの端を持ち、スーツ1が叫ぶ!
「ここです!」
「オッケー!そこで待って!」
スーツ1を目掛け、棒で地面に線を書きながら進むスーツ2。
公園で遊ぶ子供「ママー、あの人達何してるの?」
ママ「ダメ!あっち見ちゃダメ!」
顔面から汗が滴り落ちる。あまりの暑さに視野が揺らぐ。
スーツ2「これでわかるかなぁ?」
スーツ2の心が折れそうになる。
スーツ1がスーツを投げ捨て、言い放つ。
スーツ1「大丈夫!きっとわかるさ!俺たちならできる!」
乗せられてスーツ2もスーツを投げ捨てる。
投げ捨てられたスーツが空をヒラヒラと舞う。
そのスーツが地面に落ちそうになったところをパシッと誰かが掴んだ。
「そうゆうことか・・・俺も手伝うよ!」
サングラスをかけたご主人が登場。
「じゃあ、私が指示を出すわ!」
トイプードルを連れて奥様も登場。
四人と一匹に一体感が生まれた瞬間だった。
最後の線に差し掛かる。
「あと一本!」シャツ1が気合を入れる。
ザー、ザー、ザー・・・ザッ!
「出来たー!」シャツ2が喜ぶ。
サングラス「どう?キッチンのところに立ってみたら」
奥様「うーん・・・ここからここまで測って!」
とキッチンから壁までの線を指示する。
すかさずシャツ1とシャツ2がメジャーで測り、同時に言い放つ。
シャツ二人「1.4メートルです!」
奥様「あれ?ここは1282ミリのはずだけど・・・」
サングラス「いやいや、そこまでの精度は出ないだろ」
奥様「ふふふ」
こうして、LDKの大きさを理解して頂き、次の段階へ進むのでした。
続く・・・