こんばんは。設計部の井上です。
「NAGAKUTE-N-house+G」projectシリーズ第三弾です。
工事も順調に進み、現在RC部分の型枠工事を行っております。
そもそもRCとは(Reinforced-Concrete)・・・
Reinforce【リーインフォース】(補強する)という意味の単語の過去形で
Reinforced【リーインフォースドゥ】(補強した)Concrete(コンクリート)の頭文字を取ってRCと言うそうです。
コンクリートという材料の特徴としては、それ自体は非常に硬く、耐火性、遮音性に優れた材料です。しかし『引張り』に弱いという欠点があります。
その弱点を補うために登場するのが『鉄筋』です。
鉄筋の特徴は引張りに強く、靱性(粘り強さ)に富んでいる点。
ただしそんな『鉄筋くん』にも弱点が・・・それは錆びると強度が無くなってしまう事。
空気に触れていると酸化して錆びていく、そんな鉄筋くんを優しく包み込むのが『コンクリートさん』
互いに弱点を克服しあい出来上がる鉄筋コンクリート(RC)
とても素敵な構造ですね。とても仲睦まじい夫婦のような関係性。
そんな特徴の鉄筋コンクリートは言うまでもなく現場監理が非常に重要。
現在設計部ではこの『監理』を強化すべく、月に数回設計全員で各現場へ監理パトロールを行っております。
こんか感じで仕様書片手に全員で監理ポイントを確認。
図面通りのピッチで配筋されているか箇所ごとにチェック。
細かい部分も当然チェック。所定の折り曲げ規準は・・・
6d以上。(dは鉄筋の径を表します)この場合は6×d(13mm)=78mm以上あれば
OK・・・といった具合に細かくチェック。
そして配筋同様、RCでとても重要なもう一つのポイントが『かぶり厚』。
かぶり厚とは内側の鉄筋から壁までの距離のこと。
この『かぶり厚』は鉄筋くんが錆びない様にするためにもとても重要な部分。
スペーサー(通称:ドーナツ)。所定のかぶりを確保するために鉄筋に取り付けます。
『セパレーターとPコン』。所定の壁厚を確保し、外側につく金物としっかりと固定。
これによりコンクリートを打設する際の圧力に耐える。
外側につく金物『フォームタイ』。これを先ほどのセパレーターにしっかり固定。
型枠大工さんが手際よくパネルを建て込んでいきます。
型枠はコンクリートが固まったらパネル自体も撤去するため完全に現場からは無くなってしまいます。
しかし前述した通り、コンクリートの品質は勿論、躯体の精度が決まる非常に重要な工程です。
監理者としても“見えなくなってしまう部分”だからこそ設計部一丸となって徹底した『監理』を行っていくため今日も現場へ足を運ぶのでありました。
続く・・・