No.1からだいぶ日が経ちましたが
今回は森が設計のきっかけについて述べます。
思い起こせば
この本を手に入れてページがバラバラになるまで読みつくしたのは
いつの事か・・・
それから10数年。
吉坂隆正の本の表紙であるこの建物を
東海・ビルド全員で観に行き、
同時にこの建物も観てきた。(設計は前川国男)
東京の国立建築博物館の吉坂隆正展がタイムリーに開催され
3回も観に行った。
このスケッチを描いた時点では意識してはいなかった
と思うけど・・・
建物が完成に近ずくと
意識してないわけがないよな
と 思う。
吉坂隆正氏に近ずくなんて恐れ多い事は言えないけど
この建物のきっかけは
こういった先人の影響を否めない。
発想や設計を組み立てる作業は
今まで自らが積み重ねた地層の中から
発掘したものを
磨きあげるような作業。
しっかり積み上げた地層なら光るものを
発掘させてくれるはず。
足場が外れた日に
この建築の前で
そんな事を考えていました。