こんばんは、設計部の佐野です。
【夢実現ブログ HILL SIDE GRAND CASA NO.2】
工事監理目線でお届けします。
No,1でご報告しましたように、既存のガレージの解体が無事に終わり、本体工事に着手いたしました。
どの建物でもまずは地業工事から始まります。
地業工事?と思われる方もみえるかと思いますが、
簡単に言えば地面から下の工事と思っていただければと思います。
昨年末にTVなどで取り上げられていた[杭]もその一つですね。
今回の計画地は、支持層(建物支持するのに適した地層)が8m付近にあるという事で、既成コンクリート杭という杭工法を採用いたしました。ちなみに杭工法のほかには地盤改良といった工法もあります。
工法の選定は、事前の調査によって設計者が選定を行います。
こちらが今回使用した杭→通称PHC杭と呼ばれる製品です。
現場搬入写真
ここでは、図面通りの材料がしっかりと搬入されているか確認を行います。杭の長さ、杭種類、杭径など自分の目でしっかりチェック!
[PHC-C400-8]→[PHC杭、C種、杭径400mm、杭帳8m]よしOK!てな感じです。
PHC杭の概要がわかるイラストを紹介。
筒状の鉄筋コンクリートの中にPC鋼棒と呼ばれる緊張材が組み込まれたものです。
こちらの杭を21本、建物の下部にバランスよく配置し、建物を安全に支持します。
杭の施工方法は様々ありますが、一般的には杭芯セットと呼ばれる位置確認を行い、杭形状に合わせた穴を造っていきます。
あらかじめ創り上げたその穴に、今度は重機を用いて杭を埋め込んでいきます。
掘った穴に杭を埋め込んでいく為、騒音が大変少なく、周辺住民のみなさんにも配慮した施工方法だと思います。
杭芯セット
掘削
杭建込
杭工事が終われば、今度は基礎配筋工事へ移っていきます。
支持層まで打込んだ杭と建物とをつなぐ大事な部分です。
配筋状況の様子
このように柱梁といった部材の配筋工事が行われ、それを覆うように型枠を立て込んでいき、コンクリートを流し込むことで鉄筋コンクリート造が出来上がります。
現場が図面通りにちゃんと配筋されているかチェックするのも監理者の仕事。もちろん現場監督が管理するのは言うまでもありません。
つまり、現場監督がチェックをした上で、さらに監理者がチェックをする体制が建築現場です。
と、いうわけで普段はスーツの私も、この時は作業着に安全帯をつけ現場へ行きます。安全帯をつけると身が引きまります。
第三者機関の配筋検査も受け無事に合格し、現場は順調に進んでおります。
今後も、工事の進捗をご報告していきますので皆さんお楽しみに。