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2017-06-09

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Grasse Coteプロジェクト その⑤

こんにちは。最近腕時計に興味を持ち始めた増田です。

現在長久手で2棟同時着工、同時完工予定で工事を進めているGrasse Coteプロジェクトの紹介です。

仮称でGrasseCoteⅠ とGrasseCoteⅡ で二年程前から計画を進めてきました。

遂に建物名称が決定しましたので、ここで紹介します!

Grasse Côte nord (グラースコート ノール) と

Grasse Côte ouest (グラースコート ウエスト)です。

フランス語で北と西です。長久手市に南フランスの海岸の風を吹かせます!

今回のブログではGCⅠことGrasse Côte nord について書きます。

GC1

 

複雑に入り組んだ白い外壁が特徴的なGC1。

フランスの地中海沿岸を意識してこのような外観になりました。

というのは後付の謳い文句で、敷地環境、建物コンセプトからこのような形態になりました。そのあたりを書いていきます。

 

まずは計画地の写真です。2015.08.18撮影です。

CIMG2584

この2階建てのアパートの建て替えになります。

計画地を見に行き、その敷地のメリット・デメリット等をまとめます。

GC1 敷地状況

この敷地の最大の特徴は幅員16mの長久手市の大動脈「はなみずき通り」に面していることです。

ちなみにこの道路の下をリニモが走っています。

 

上のスケッチブックに色々と書き綴っていますが、ポイントは3点です。

・南面している「はなみずき通り」の交通量、歩行者や自転車の通行量が多いため、プライバシー対策が必要

・南が大通りのため、日照条件は最高

・駐車場確保のため、歩道の植樹帯(はなみずき)を減らしてしまうため、何とか道路側に緑を確保したい

 

そんなことをツラツラ書きながら、計画の方向性を模索します。

通りを歩く人の身長を超える塀を設けてやれば、きれいに空が切り取られたプライベート外部空間が確保できる

→南側に開けたこの敷地だからこそコートハウスが良いのではないか・・・

ぼんやり方向性が見えてきます。

GC1 計画の方向性

次に、オーナー様の意向をまとめます。

 

・北側隣地へ配慮したいので、2階建てで計画して欲しい

・4戸並びの長屋で考えているが、画一的な外観にしたくない

・外観に変化を持たせたい

・外から見てこの家はどうなっているのだろう?と気になる様な建物にしたい

・事業だということはわかっているが、こだわりは捨てられない

・質感にこだわりたい

 

というようなオーナー様の意向を聞いて、激しく同意!

4戸という戸数で事業面から考えると同じタイプの間取りが4戸並ぶのがベストな気がする。

ただ、画一的な外観で面白みに欠けるし、この敷地を本当に活かせているのか疑問・・・

27mの間口の敷地を4つに分け、間口6.5mというルールで住宅を考える。

→こんな住宅あったらいいのになぁ・・・と思いながら1棟づつ設計する。

→それぞれ個性を持った住宅を4棟出来たら、ひっつける。

 

外壁仕上げと住戸間口6.5mを統一すれば全体的なまとまりは得られるはず・・・

 

これだ!

某有名マジシャンの「耳が・・・おっきくなっちゃいました!」みたいな感じで、

「住宅を・・・くっつけちゃいました!」 コレが良さそうだ。

 

こうして計画の方向性が定まります。

 

続く・・・

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