こんにちは。最近腕時計に興味を持ち始めた増田です。
現在長久手で2棟同時着工、同時完工予定で工事を進めているGrasse Coteプロジェクトの紹介です。
仮称でGrasseCoteⅠ とGrasseCoteⅡ で二年程前から計画を進めてきました。
遂に建物名称が決定しましたので、ここで紹介します!
Grasse Côte nord (グラースコート ノール) と
Grasse Côte ouest (グラースコート ウエスト)です。
フランス語で北と西です。長久手市に南フランスの海岸の風を吹かせます!
今回のブログではGCⅠことGrasse Côte nord について書きます。
複雑に入り組んだ白い外壁が特徴的なGC1。
フランスの地中海沿岸を意識してこのような外観になりました。
というのは後付の謳い文句で、敷地環境、建物コンセプトからこのような形態になりました。そのあたりを書いていきます。
まずは計画地の写真です。2015.08.18撮影です。
この2階建てのアパートの建て替えになります。
計画地を見に行き、その敷地のメリット・デメリット等をまとめます。
この敷地の最大の特徴は幅員16mの長久手市の大動脈「はなみずき通り」に面していることです。
ちなみにこの道路の下をリニモが走っています。
上のスケッチブックに色々と書き綴っていますが、ポイントは3点です。
・南面している「はなみずき通り」の交通量、歩行者や自転車の通行量が多いため、プライバシー対策が必要
・南が大通りのため、日照条件は最高
・駐車場確保のため、歩道の植樹帯(はなみずき)を減らしてしまうため、何とか道路側に緑を確保したい
そんなことをツラツラ書きながら、計画の方向性を模索します。
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通りを歩く人の身長を超える塀を設けてやれば、きれいに空が切り取られたプライベート外部空間が確保できる
→南側に開けたこの敷地だからこそコートハウスが良いのではないか・・・
ぼんやり方向性が見えてきます。
次に、オーナー様の意向をまとめます。
・北側隣地へ配慮したいので、2階建てで計画して欲しい
・4戸並びの長屋で考えているが、画一的な外観にしたくない
・外観に変化を持たせたい
・外から見てこの家はどうなっているのだろう?と気になる様な建物にしたい
・事業だということはわかっているが、こだわりは捨てられない
・質感にこだわりたい
というようなオーナー様の意向を聞いて、激しく同意!
4戸という戸数で事業面から考えると同じタイプの間取りが4戸並ぶのがベストな気がする。
ただ、画一的な外観で面白みに欠けるし、この敷地を本当に活かせているのか疑問・・・
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27mの間口の敷地を4つに分け、間口6.5mというルールで住宅を考える。
→こんな住宅あったらいいのになぁ・・・と思いながら1棟づつ設計する。
→それぞれ個性を持った住宅を4棟出来たら、ひっつける。
外壁仕上げと住戸間口6.5mを統一すれば全体的なまとまりは得られるはず・・・
これだ!
某有名マジシャンの「耳が・・・おっきくなっちゃいました!」みたいな感じで、
「住宅を・・・くっつけちゃいました!」 コレが良さそうだ。
こうして計画の方向性が定まります。
続く・・・