こんにちは。設計部のパスタです。
もうこの冒頭文章で良いのではないかと思うマスダです。
それではSSVPRJの紹介です。
前回の内容はこちら。
今回はオーナー様家族と考え抜いた配置計画の変遷の巻です。
オーナー様ご家族は今回の建物で賃貸マンションが4棟目という玄人。配置計画の重要性をよくご理解されておりました。
「おーい増田くん、細かい間取りはいいから全体の雰囲気を書いてきてよ。」
「ここが一番大事だからな。」
ゆっくりとした優しいロートーンボイスでそう話されました。
私も全くの同意見で、配置計画が建物の8割以上を決めると思います。
・・・
まずは敷地について
昭和区の桜山駅や御器所駅に近い南西角地140坪の敷地。
素直に考えたのがこのPLAN-A。
2LDKが3戸並び3階の西側エントランスの計画。
各住戸の専有面積が思ったほど確保できなかったため、
エントランスを南側に変えたのがPLAN-B。
このPLAN-Bでは各住戸の専有面積が60~65㎡程確保出来ました。
とりあえずこの2案を持って打合せへ挑みました。
オーナー様から
「おーい増田くん、もっとゆとりが欲しいよ。各住戸も70㎡は欲しいよ。」
「ゆとりの空間があると気持ちいいだろう?」
ゆっくりとした優しいロートーンボイスでそう話されました。
私も全くの同意見で、ゆとりの空間があると気持ちいいと思います。
割り切って戸数を9世帯から6世帯へ変更し、中庭共用部スパイラルプランのPLAN-C。
ポコポコっと数棟の建物ボリュームが連なるイメージで、ゆとりがあって気持ちよさそうなプラン。
満を持してこれを提出。
「おーい増田くん、中々良いじゃないか。」
「ただ駐輪場は入居者の区画を明確にしたいのと、1F南側の専用庭にコンクリートの塀が欲しいな。」
ゆっくりとした優しいロートーンボイスでそう話されました。
そのままブラッシュアップしたPLAN-Dがこちら。
このPLAN-Dを見ながら営業部村松と社内で相談していると、
炎の営業マン村松から
村「うん。夢があってこのプランはとても良いと思うよ。」
村「ただ、賃貸経営は事業ということを念頭に置くと、もう一度初めに戻って3戸並びで70㎡確保できないかな。」
真剣な眼差しで、ウィスパーボイスでそう囁きました。
私は心の中でこう思いました。
(へ・・・?何その眼差しとウィスパーボイス・・・)
増「わ゙がり゙ました。賃貸マンションは事業です。そんなの僕だってわかってますよ。ちょうどそう思ってましたよ。」
・・・
そうして出来上がったPLAN-EとPLAN-F。
まず合計9戸で駐輪スペースをしっかり確保したPLAN-Eがこちら。
続いて、1階中央をゆったりしたエントランスと駐輪スペースにした合計8戸のPLAN-Fがこちら。
このPLAN-D・E・Fの3プランを持って、再度オーナー様ご家族と打合せ。
村松から賃貸事業とは・・・の力のこもった説明が始まり、皆で真剣に考え抜いた結果、
最終的にはPLAN-Fをベースに進めることで決定しました。
配置計画の重要性を再認識したプロジェクトでした。
次回はこのPLAN-Fの内部の詳細や間取りを紹介します。