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2018-06-19

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長久手フラッツ共同住宅 Vol.2

二十数年来の感動の再会・・・ではなくこちらの一方的な感動の
再会となった長久手フラッツファーストプラン提出日。

 

そりゃ先生からみたら何百、いや何千人の中の一人、しかも
専門学校の2年間でたいした印象も残せていないとくれば覚えているはずは無い!!
と自分に言い聞かせた矢先、I先生から

 

「確か同じ学校の中で付き合っていた彼女がいたよね?・・」
とのお言葉。

 

そうなんです。実は私、今の妻(前の妻はいませんが)とは
専門学校で出会い、今日に至っております。

 

「そうです。今は結婚して、子供も2人います。あと犬も!!」

 

話しをしていく中、徐々に記憶が蘇ってきたI先生。

先生の記憶力とは素晴らしい。

 

「いや~デッサン教室で夜食として先生から御馳走して頂いたモスバーガーの味を思い出しますね~」

っと昔話はつきませんが、隣に目をやると営業、松岡が何やら言いたげな雰囲気・・?

 

「・・そろそろプランの話しをしてくれないかな?」

 

っと目で言っている!!

で、でしょうね。

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敷地の状況や周辺環境をまとめたスケッチをご提示し、
併せて2プラン提出。

まずはAプラン。

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建物ヴォリュームは1フロア4戸で1戸約60㎡の2LDK。
セオリーとしては、南にバルコニーを配置する所を東に面した公園側に2戸だけ向けるパターン。
バルコニーからの目線の先には公園の緑と手前には、新設した緑地帯。
うん。いい感じ。

続いてBプラン。

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Aプラン同様に公園の緑に対する眺望は活かしつつ、全戸南向きのバルコニーを取り入れたパターン。

A、B案とも共通ですが、真っ直ぐに4戸並べずに各戸をずらす事により各戸との境壁を極力少なくし、4戸共全て「角部屋」扱いとなるように計画。

また両プランとも既存のコンクリートアーチとノウゼンカズラの植樹帯を残す計画。

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現調時に気になったマンション名「長久手フラッツ」の書体。

「・・ああこの書体は私が考えたんだよ。」

・・・残す提案で良かった!!

「このノウゼンカヅラも僕が植えたんだよ!」

・・・本当に残す提案で良かった!!

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「このコンクリートアーチと植樹帯を軸に展開させる計画です。
建物外観はコンクリート打放しをメインに構成し、植栽を公園から続けて敷地内へ取り込む事により、緑豊かな共同住宅となるように・・・」

「・・でも植栽のメンテナンスって大変だよね~」

・・・おやっ?ちょっと雲行きが・・・
「植物は育っちゃって大変だよね・・」

「・・・せ、先生!!」

「僕の自宅も何十年も経つと本当に手入れが大変なんだよね・・・」

「・・・せんせい・・」

ここでI先生の奥様が初めて口を開き、

「でも植物一杯のマンションってなんか良いですよね。」

薄曇りの中に一筋の光が差し込んできた、そんな穏やかな午後でした。

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