ヴェルズに戻り、C家で朝食。
いつもより人数が多い・・・
Cの妻Sの両親が来ている。
実は
ナチスの強制収容所を見に行きたい
とCにリクエストしてあった。
この日、観に行くことになったのだが
それを聞いたSの両親が参加表明。
また、Cの子供のうち2名が強制参加。
ということで
朝から集合した次第。
車2台で出発。
リンツ近郊の丘の上にそれは在る。
右のコンクリート打ち放し部分が管理棟。
左に広がるのが
「マウトハウゼン強制収容所」
1938年設置。1945年の解放まで19万9000人を収容。
その内、11万9000人が死亡。
いわゆる
「死の収容所」
ヒトラーは生まれ故郷ブラウナウに近い
リンツを統括都市にしようとして
花崗岩の産地であるこの地に収容所を設置。
都市建設に使う石材を収容者に切り出させた。
石切場へ続く186段の「死の階段」が今も残る。
収容された人々はここで射殺や
上から石を投げつけられて撲殺された。
建物内部では衰弱して労働できなくなった人々を
屠ったガス室や屍体置き場、屍体から金歯を抜き取る台、
死体を焼く焼却炉を見学できる。
とりあえず管理棟へ
コンクリートとガラスの箱の建築。
ここで並んで入場手続き。
広大な敷地を歩いて収容所に向かう。
のどかな丘の上の静かな場所。
中で行われていたことと環境のギャップ。
平和と反戦のアート作品が置かれているこの場所から
石切場に降りる階段がある。
行く手には門と当時の管理棟。
建築としてみようとスケッチするが
強制収容所としてしか見ることが出来ない。
この日は珍しく暑い日で
石の照り返しを受けながらいよいよ
マウトハウゼン強制収容所の
門を潜る。