全体が鉄条網付き石の塀で囲われて
出入り口はこの門のみ。
ここをくぐると
地獄。
真ん中に広い通路があり、
両側に平家の建物が連なる。
これが塀。
随所に監視場所が設けられている。
先ほどの通路の写真、
左が居住棟、右が管理・作業棟。
ガス室は右にある。
左の居住棟は
こんな部屋。
いい部屋に見えますが
断熱も何もない板張りの空間に
信じられない人数が押し込まれていた。
当時の様子を生き残った収容者が描いた絵。
左のほうに寝返りも打てない感覚で
寝ている人々。
これは洗濯場。
そして
シャワー室。
農場もある。
随所に収容者が
どのような生活を送っていたか
の説明があるのだが
2〜3室見た時点で
気が滅入る・・・
塀越しのこんな景色を見ながら
この塀が隔てているものの正体に
ぞっとする。
管理棟の一部は博物館になっている。
収容所の図面などが展示されている。
実は、こういった史実とは無関係に
私個人はナチスドイツが残した
戦争遺産建築のデザインが結構好き。
建築の使われ方を考えないと
いいデザインのものが多い。
最後に
地下室にこのような部屋があった。
ここで亡くなった方々の
名前を刻んだ石の部屋。
この部屋を抜けると
遺体を焼いた炉。
そして
その遺体を作った
ガス室。
この施設を歩いている内に
皆、バラバラになって
一人でこういった空間を体験していた。
美しい街や景色を見てきたこの旅で
あえてリクエストした
収容所見学。
その場所に行ってみることの
大切さを実感した。