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2019-02-10

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オーストリア建築の旅 30

全体が鉄条網付き石の塀で囲われて
出入り口はこの門のみ。
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ここをくぐると
地獄。
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真ん中に広い通路があり、
両側に平家の建物が連なる。
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これが塀。
随所に監視場所が設けられている。
先ほどの通路の写真、
左が居住棟、右が管理・作業棟。
ガス室は右にある。
左の居住棟は
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こんな部屋。
いい部屋に見えますが
断熱も何もない板張りの空間に
信じられない人数が押し込まれていた。
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当時の様子を生き残った収容者が描いた絵。
左のほうに寝返りも打てない感覚で
寝ている人々。
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これは洗濯場。
そして
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シャワー室。
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農場もある。
随所に収容者が
どのような生活を送っていたか
の説明があるのだが
2〜3室見た時点で
気が滅入る・・・
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塀越しのこんな景色を見ながら
この塀が隔てているものの正体に
ぞっとする。
管理棟の一部は博物館になっている。
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収容所の図面などが展示されている。
実は、こういった史実とは無関係に
私個人はナチスドイツが残した
戦争遺産建築のデザインが結構好き。
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建築の使われ方を考えないと
いいデザインのものが多い。
最後に
地下室にこのような部屋があった。
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ここで亡くなった方々の
名前を刻んだ石の部屋。
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この部屋を抜けると
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遺体を焼いた炉。
そして
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その遺体を作った
ガス室。
この施設を歩いている内に
皆、バラバラになって
一人でこういった空間を体験していた。
美しい街や景色を見てきたこの旅で
あえてリクエストした
収容所見学。
その場所に行ってみることの
大切さを実感した。

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