今回のイタリアは数人の選抜メンバーで
行ったのですが、
各々 着眼点や思うところが違っている。
同じものを見ても感じることは皆違う。
最近、季節外れの増水で水没しているらしい
ベネチアのサンマルコ広場も
美しい建物に囲まれた広場ですが
建物一つ一つを見る者、
広場の形とスケール感を見る者、
細かい装飾を見る者。
スカルパ設計の墓地を見て
まず、このような建築であるとは思ってもいなくて
唖然とする者。
なぜこのような設計になったのか考え込んで
呻吟する者。
とにかく、感覚として取り込もうと
ひたすら歩き回る者。
同じくスカルパ設計の美術館を見て
トップライトに魅了された者、
内部の光に撃たれた者、
その向かい側に建ってる普通の建築に
張り付いてる者。
といった具合。
皆が同じ物を見て
同じところに惹きつけられる
などという
つまらない状態に陥らないよう
次の建築見学の企てを
始めています。
設計部 森 でした。