図書館と学習センター:ザハ・ハディッド(ハンブルク)
これは
写真で紹介するには
限界がある。
大きなホールというスケール上の問題も
さることながら、
空間全体がゆがんでいて
それが決して気持ち悪くない。
むしろ
心地よい。
上部のはねだしが強調されますが
真下に行くとこの斜めがとんでもなく
効いている。
ところでこの窓
このように複雑な機構を内蔵している。
中はというと
もう
何から手をつけていいか
「流れるような」とはこの事
ゆっくり内部を移動していくのですが
1m移動するだけで驚くほど
景色が変わる。
この曲面ガラスは3次元曲面。
球体のような形状です。
垂直に立っているものがほとんどないのですが
別に平衡感覚がおかしくなるような感じもなく
美しい空間にいるなと思わせる。
トイレまで ザハ・ハディッド。
インフォメーションカウンターもザハ・ハディッド。
模型を見ると
断面構造に驚く。
案内板がこれ
ベネチアの広場の平面図のよう。
外に出るとカフェの屋外席で
デッキチェアに座って勉強する学生。
国立競技場がザハの案でできていたら
また違う空間が現れていたのかもしれない。
北京で見たザハのSOHOも凄い建築だったけど
ここは施工精度というか施工密度が違う。
中国を貶すわけではないけれど
どこまで心を配って施工するかの差を感じてしまう。
一箇所でこれだけ建築を楽しめる場所も
なかなか無い。
さて
これで見学メニューは終了。
リンツからC一家がウィーンに来ている。
今夜は一緒に夕食の約束。
C家長男が一流ホテルのレストランで
それなりのシェフになっていて
Cは長男が彼女と暮らすためにペントハウスを
ウィーンに購入した。
そこを見せてくれる。
オーストリア最後の夜が始まる。